当然ネタばれ有ります

やってしまった。ついつい読んでしまった。


本当はもっと準備してから読もうと思っていたのに。な。


読み終わってまず思い浮かんだのが『俺たちに明日はない』だった。しかしすぐに『明日に向かって撃て』に修正。ご本人のインタビューでは『ワイルドバンチ』でしたか。


とりあえず

  1. フェディコの出身地としてヤノーフカ=イワノフカも出てきた(P156)
  2. 眼鏡を掛けた赤の坊ちゃん(ピヴネンコ?)が一瞬登場(P162)
  3. 追手の先頭に立って道案内をしてきたフェディコ(P189)
  4. 1919年8月24日午前6時少し前(P222)
  5. タラス・ブーリバ(P237)
  6. 月まで飛ぶロケット(P257)
  7. ウルリヒの未来(P257)ぼくの未来(P261)頭を撃ち抜かれる馬(P262)の流れ
  8. おそらくは長くもない人生で経験した最悪の晩だった。(P263)

1.2.はしつこいようですがトロツキー(ポトツキも?)です。前回父親像が似ていると書いたけれど母親もプチブルらしく、つまりぼく=ヴァシリー・ペトローヴィチの両親のネタ元ではないかと(自伝を読まないと分からないけど)。


3.は、n氏の「重すぎて再読できんかった」と言う一文をうっかり目にした所為か(んなこたないな)、冒頭からずっと、なにか頭を押さえつけられているような重い雰囲気だったところ、ここで思わず大笑いしたところということで。というか笑ったのここだけ。


4.はひょっとすると該当者となる撃墜王が居たかも知れないというだけの単なるメモ。


5.は調べると面白そうなお話だったのでそのうちこれを読むまたは見るかしてみようと。


隊長ブーリバ (潮文学ライブラリー)

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6.は一瞬、え?と思ったところで、“ああ、ぼくは生き残り、V2ロケットでも見たのか”などと考えたんですが、これを思い出しました。


月世界旅行 - Wikipedia


これは1902年の映画なのでお坊ちゃんならキエフあたりで見たかもしれない。ベルヌの本に挿絵があったのかも。


7.は僕にも分かる(と思われた)パターン。フラグというのでしょうか。とはいえ効果は十分ありました。ついでに言うと、ぼくの将来のほうは蝕直前のグリフィス@ベルセルクを思い出しました。


8.は、ここだけではないけれど視点についてすっきりしない点。冒頭と最後との整合性も気になる。単純に考えると『サンセット大通り』(というか本当は『アメリカン・ビューティー』の解説)と同じタイプということになる。でも、途中数箇所、筋が通らないようなところがあった気がするので、メモ。


ほかには

  1. ある光景の描写→「だからそれは何時何時のことだった」の組み合わせ(脈絡が把握しづらい感じで)が数箇所
  2. 気合の入った修辞の山のあと、あっさり、「つまりは○○ということだ」が数箇所



1は前後のつながりがすんなり分からずに気になり、しかもそれが2,3回あったのでメモ。

ま、2はいつも通りなのかも。癖というのかな。


トリスタンとイゾルデ』の映画も元ネタありそうですが、今日はもう寝る。