今日は本邦世界遺産第一号、奈良は斑鳩法隆寺へと行ってまいりました。


金魚生産日本一(?)の大和郡山まで近鉄で行き、とっとこ歩いて今度はJR郡山からJR法隆寺へ。郡山は駅前(近鉄)の商店街が結構しっかり生き残っていて、西友もあった。城下町だし住み易そう。一方法隆寺のほうはといえば、こう田んぼ畑田んぼの中に家がちょろちょろといった感じで、閑散としている。一箇所幹線道路と思しき道だけは交通量が多く、歩いていて結構怖い。アンバランス。


で、20分ほど歩いて法隆寺到着。





いやあ、ピンボケで申し訳ないというか自分で見ていて苛々するなこれ。近眼の人って世界がこんな風に見えてるんだろうか。だとしたら耐え難いな。QRコード読み取り用に接写モードにしてたのを忘れてた。アホ。


門前の通りも参道も広い。屋根が奈良というか天平というか独特ということもあるんだろうけど開放感というか広々してる感じがよい。で、実際色々と建物があって広いので、まずは六角形のお堂とか、蓮だらけ(枯れて、実だけなので気持ち悪い)の池を見て回る。その後\1,000払ってチケット購入し、西院伽藍の西院回廊へ入る。金堂と五重塔がぽつんぽつんと並んでいる。金堂の4本の柱に纏わりつく龍のヒゲがなんか変。木じゃないな。ま、迫力はある。中の仏像は暗くてよく見えない。懐中電灯で照らしている人が3,4名いらっしゃったのでついでに見る。しかし、こう金網の外から懐中電灯で照らしながらへぇだのほぅだのいって眺め倒している様は無礼極まりなく、見ていて楽しい。


で、次に回廊からみて右手奥にある大宝蔵院に行く。ここは新築らしくケバイ。朱色と金の組み合わせが気持ち悪い。少なくとも平安とは違う。これって中国ですらない気がするな。で、中へ入ると仏像などが鎮座というか連座している。国立博物館と変わらん。


十二神将というのか四天王というのか、そういうのがいくつかあった。どう見ても剣がなくなってるよなといったのもあった。その中の一体、広目天が面白かった。広目天そのものより踏んづけられている邪鬼の姿が飛びぬけて面白い。仰向けにひっくり返っていて、胸とかお腹の辺りを踏みつけられているんだけども、その苦悶の表情が素晴らしい。あれ欲しい。是非欲しい。


他にも六菩薩(妙に写実的で個性的な顔をした仏像ぞろい)とか百済観音とかあってそこそこ面白い。あと、聖徳太子像が印象的。二歳の時の立像があるんだけども、顔怖いし、金太郎かお前!というくらい肉付きがよく胸張って堂々としている。嫌な幼児だったようだ。七歳像もあるけど既におっさん。


あとはねー、如意輪観音像がごちゃごちゃしていて一瞬うっと思うんだけど、よーくみると素晴らしく細かい造形で、フィギュアの歴史ってすげーなー(違う)とか思った。蓮の台座も立体感がすごく、これも欲しい。


捨身飼虎の画も見にくいながらも見つめていると中々よい。何がどうよいと説明できないんだけどよい。なにかの説明文に抜頭=ばとうというのがあって、こりゃ攻殻のバトーを漢字にしたらこれなんじゃないかとか思ったけどわからん。これまたなにかの経文だか記録は漢字だらけで格好いいんだけど読めない。駱駝一疋というとこだけ読めた。さすが奈良シルクロード。駱駝なんて今や鳥取砂丘にしかいねーっつーの。


最後に夢殿をちょろっと見てお終い。広くて疲れたが、天気がまずまずでいわし雲も綺麗だったし、なんと言っても、赤いチェックの洋服を着た目鼻立ちすっきりでしかも小顔でスタイルがよくしかもしかもオサレな眼鏡を掛けたいかにもこれが文科系女子という女の子がたった一人で来ていて、何故だか僕と同じようなテンポで同じ順路で回っていたのでよしとする。


聖霊院で朱印もろた(いや買ったのだ)。読めないけど「和をもって貴しとなす」だってさ。