曇(×)


またやっちまった。

バス停で煙草吸ってたおっさんがいて、もういちいち突っ込むの面倒だなと思ったんだけど、ちょうど風上に位置していたので煙が全部こっちに。

僕「ここで煙草吸うの止めていただけませんか」

ハゲ「なんで」

僕「いや、ここは吸う場所じゃないんで。吸うならあっちで(と、喫煙場所を指す)」

ハゲ「煙草が身体に悪いなんて―――」

僕「いや、煙草の煙が嫌なだけです。喘息持ちなんで。排気ガスもやですけど、煙草の煙が一番苦しいんです」

ハゲ「でも――――」

僕「いや、どこでも吸うなとは言ってません。決まった場所で吸われる分には文句ありませんから」

ハゲ「ん…分かった」

といって消してくれた(べつにくれたなどと言わなくてもいいと思うんだが、今のところ条例などはないみたいなので一応)。バスも直ぐに来るし、さすがに喫煙場所まで20m以上移動しようとは思わなかったらしい。

ところでこの人首から携帯の灰皿ぶら下げてたので、気を使っていると自認しているので困る。携帯の灰皿勧めてるJTもええかげんアタマの悪いCMやめてほしい。問題は吸殻のぽい捨てじゃないんだけど。

それにバス会社がおいている灰皿もどう見ても歩道上だし、止めてもらいたいんだけどな。あれはいいのか。ベンチと同じ扱いなんだろうな。はぁ。そこまで我慢できないなら病院行けって。まったく自身をコントロールできていない。筒井康隆大先生の『敵』だったかな、主人公の爺さんが何気ないごく普通の生活の中に強い美意識を持っているという描写があって、何を言っているかというと、人間歳をとるってのは自分をより完璧に制御する力を身につけることだということらしい。

って!どこがだよ。人ごみの中で歩きながら煙草吸ったり、その辺に痰吐いたりしてるのみんな爺ばっかり。もう死んでいいよさっさと逝っとくれ。