坂道のアポロン KIDS ON THE SLOPE 【Kids on the Slope:2018】

見てきた。単行本9冊アニメーション12本分を120分に。脚本はうまく作られていて原作の大事な要素は殆ど入っている。

西見薫(知念侑李)川渕千太郎(中川大志)迎律子(小松菜奈)の三人に律子父(中村梅雀)桂木淳一(ディーン・フジオカ)深堀百合香(真野恵里菜)みんな演技は良かった。千太郎は少し細いけれど声はいいし方言も違和感なく知らないながら上手いんじゃないかと思った。千太郎の細さとは対照的にディーン・フジオカがすこしマッチョになっていて笑った。ほかの役のためにウエイトトレーニングでもしたんじゃないのかと思った。

楽器の演奏も見てて変なところはなかった。かなり練習した様子。ドラムもピアノも見ていて腕が釣りそうになった。暴れる米兵をおとなしくさせた淳兄の軍隊ラッパ、バルブ使ってなかった。


全体的に真面目に作られている感じがすごくするんだけど、特筆するべきところは、というとたぶん美術。1966年の佐世保、学校、商店街、米兵向けのバー。どれもよくできていたと思う。


すこし残念なのはテンポというか緩急というかなかなか難しいところだけれどもう少しなにかをどうにかすれば傑作になっていたような匂いがするところ。まあ連続ドラマのほうが向いていたのかもしれない。映画としてできることはやっているように見えるし。あとは微妙な間が自分に合わないところがあった点くらい。ほんのすこし短くすればいいのに、という、タメというほどではないけれど少し長い間が気になった。

バーのマスターと教会の神父さんが本物っぽかった。とくにマスターの迫力普通じゃない。