スリービルボード 【Three Billboards Outside Ebbing, Missouri:2017】
見た。
思ったより気楽にみられるなと思っていたらやっぱり重かった。当たり前か。
主演のフランシス・マクドーマンドとディクソン演じたサム・ロックウェル、署長のウディ・ハレルソン、新署長のクラーク・ピーターズみんな良かった。
よかった、というのとはべつに強烈な印象を残したのがディクソンの母親を演じたサンディー・マーティン。短髪の老婆、息子を支配する老婆、だみ声の老婆。潰れた船場吉兆の女将や狂言の和泉節子さん的なお母さん。怖いよ。
フランシス・マクドーマンドは疲れ切った母親で彼女を綺麗に撮ろうというつもりはサラサラない。それでも美しく見える瞬間がある。必死に生きている顔。鹿に話しかけているところはとても綺麗だった。サム・ロックウェルもいつも通りといえばいつも通りだけど良かった。バッドエンドではないというのも良かったかな。んー。
ディクソンはツイッターで見かけた「自覚なきゲイ」という可能性も確かにあるかもしれないけど学習障害とかADHDとかそういう背景があるような気がする。
そうか、イーストウッドが監督ディカプリオが主演した『J・エドガー』でも似たような母親だったな。んー。