ミックス。 【Mix:2017】

古沢良太脚本ということで観に行った。けっして新垣結衣主演だからいったわけではない。


序盤はちゃっちゃ話が進むし一応の状況も分かるしそれほど悪くはなかった。終盤が恐ろしいほどの停滞っぷりでこれはいかんとなった。もう進むほどに遅くなる。終わりに近づくほど遅くなる。永遠に終わらない映画なのではないかと思うほどどんどんと速度が落ちてゆく。まるでアキレスと亀のようだった。


お話自体は意外なところはなく王道定石通りだし笑いどころもちょこちょこ配置されているしみんなの演技も悪くないのに全体としてみるとまったく駄目と思ってしまうほどに終盤のトロトロ具合が致命的だった。スポ根ものでもラブコメでもコメディーでもないという中途半端具合はどうすれば修正できたのかと考えてみるけれどわからない。やっぱりエピソードに対する時間配分がおかしいんだろうな。だって話自体は普通なんだもの。再編集でどうにかならんのだろうか。男女混合ダブルス、ミックスの武者修行のシークエンスなんかも悪くないんだ。演技良かったし。


勿体ない、としか言いようがない。そういえば監督の石川淳一さんってTVドラマの『リーガル・ハイ』や『デート〜恋とはどんなものかしら〜』とか映画『エイプリルフールズ』も手掛けていて古沢良太作品の常連なんだけど映画向いてないかもしれない。『エイプリルフールズ』もちょっとな、な出来だった。ん？古沢脚本が映画に向いてないのかな？んー脚本と映像の関係しらないからよくわからないけど監督の問題じゃないのかな。。。勿体ない。ガッキーがちょっときれいなふつうの子に見えたのは私としては見てて楽しかったんだけど。


とはいえやっぱり役者と一般人ではぜーんぜん違うっていうことが最後の全日本の神奈川県予選のシーンで良く分かった。見せつけられた。フラワー卓球クラブのメンバーが観客席で応援しているんだけど周りがエキストラの人たちでフラワー卓球クラブの面々がかんっぜんに浮いている。明らかに浮いている。違う人種だって見せつけられる。これまで見てきたすべての役者と一般人がこうも違うのかと。ん、良いんだけどね。もうちょっと撮りようがなかったのかな。


そんな中で遜色ない映り方をしたかたが一人いらっしゃいました。それはですね石川佳純さんですね、はい。お化粧がうまくなったのかな。お隣の水谷隼選手はいつも通りでございました。


しかし勿体ないなぁ。哀しいなぁ。『探偵はBARにいる3』はこれまでとは違って古沢単独脚本なのですこし期待していたんだけどどうしようかなぁ。はぁ。ガッキーも瑛太も良かったのにね。広末涼子さんはいつも通りでした。もともと木村拓哉さんと同じで一種類しか演技？ができない人なので驚きはしないけれどね。はぁ。


ガッキーの子供時代の様子が福原愛ちゃんそのまんまで少し笑ったけどお母さんもああいう人だったのかなーとちょっとしんどくなってしまった。まあ笑うところなんだろうけど。