グランドステージ 桜華に舞え SAMURAI The FINAL &ロマンチック・レビュー ロマンス!!

北翔海莉さんの退団公演行ってきた。


前回見た『NOBUNAGA信長』がどうみても破綻していたのに比べるとちゃんとしたお話になっていたので安心して見ることができた。信長は話の無茶振りに心を奪われてしまってせっかくの龍真咲の最後の舞台を十分に楽しむことができなかったけれど、今回はそんなことはなく。


いやあ北翔さんはやっぱり歌が良い。芝居も良かった。鹿児島まで勉強しにいっただけのことはあって、示現流の稽古姿は本物そっくりでびっくりした。打ち込みや奇声は流石に本物とはいかないけれど、あの片膝を曲げ腰を落とした状態で棒っきれを垂直に立てた構え!あれは見事だった


しかし!しかしであります。今回も、というと語弊があるけれど、北翔さんだけに集中することができなかったのであります。何故ならば、西南の役という話である以上避けられない”大西郷”という登場人物がいてですね、これがああた、ものすごい存在感であったのですよ。


西郷さんが出ている場面ではもうそっちに目が釘付けですの!凛々しくも福々しい姿に北翔さんに劣らぬ朗々たる歌声!


はっきり言ってですね、

エリザベートのお父さん<<ミハイル・ゲロヴァニ(汝鳥伶)<西郷(美城れん

くらいの印象。専科があってよかったほんと。
美城れんさんと北翔海莉さんは同期でどちらも専科だったということで同時に退団というのはまあなんというかグッとくる状況ではありますが、帰ってくるまで知りませんでした。とにかくお二人ともよかった。


あと驚いたのは紅ゆずるさまのお歌のほうでして、結構歌えていたのですよ。ようやくトップの自覚ができたのかとオヨロコビ。でもレビューのほうを見るとまーだちょっとひねくれた2番手で居たいんじゃないの?みたいな顔も見えたりしたので油断はできません。


ともかく今回は歌唱がそろって出来がよく、気分よく観劇できました。最後の大階段で北翔さんが右足踏み外しそうになったのはびっくりしたけどw 落ちなくて良かった。