トゥモローランド 【Tomorrowland:2015】

『海街ダイアリー』を見るつもりだったんだけど14日のサービスデーということでこのまま前売りでみると損だ!ということで代わりに見た。


予告などでチラホラ見かけていた映像を超えるものはなかった。とはいえまずまずの出来だと思った。まず冒頭でディズニー映画のいつものシンデレラ城ではなく、トゥモローランドの都心が現れ、そこをジェットパックで何者かが飛び越えていったところで笑った。ほかにも色々細かいネタがありそうな気もするが実は分かったのはここだけ。“Blast from the Past”とかいう名前の店も映画のタイトルだけどどういう意味があるのかわかんない。ジャケットの原子模型的な絵とトゥモローランドのロゴと似ているっちゃ似ているけど。


映画は少年時代のフランクが体験した万博やなにかはディズニーランドのアトラクションそのまま。トゥモローランドのデザインは過去の万博の時代に考えられていた未来そのままでちょっと古い。現代であることを示すのはフランク=ジョージ・クルーニーと並んだ主役であるケイシー・ニュートンブリット・ロバートソンスマートフォンを使っている点くらい。彼女はある種のギークという設定なんだけど飛ばしているのはラジコンヘリであってマルチローターのドローンとかではない、その辺もなんだか意図的に古くしているような気がする。あとエッフェル塔のシーンのあたりもノスタルジック。


全体的に『メン・イン・ブラック』的な要素もあって悪くはないんだけどどうしても肝心のトゥモローランドの弱さ、魅力の薄さが引っかかる。世代が上ならあれでいいのかもしれない。ブラッド・バード監督は1957年生まれ(おっと、9月11日か)で今57歳。1964年のニューヨーク万博のときには7歳。ちょうどフランク少年くらいかな。監督と同世代ならあれでいいのかもしれない。日本でも1970年の大阪万博に異様なまでの執着を持ってるおっさん多いしね。


ただブラッド・バードならもうちょっとできたんじゃないのかなという意味で残念。