カリスタの海に抱かれて @東京宝塚劇場

花組を見るのは初めて。


お話はまあなんていうかこう。有り得たかもしれないナポレオン物語、といった内容。カリスタ=コルシカだし、主役の背景も殆どボナパルトと同じだし。まあナポレオンも登場するので別人ではあるんだけど。


舞台でなにが印象的だったかというとモブというのか集団で踊るシーン。10人から15人ほどの真っ赤な衣装を着た生徒が踊って火あぶりの炎を表現するシーンと逆に真っ白な衣装で踊るシーン(妖精?よく分からなかった)とパリの革命のシーン(半分はどうやらカリスタの独立闘争のようだったけど)。


主役のカルロ(明日海りお)とヒロインのアリシア花乃まりあ:96期)が森で二人きりで歌うシーンは曲もキャッチ―な感じでなかなかよかった。二人とも歌はまずまず歌える人らしい。みりおちゃんは上手いといってもいいくらい。


ハッピーエンドなのはいいんだけどロベルト(芹香斗亜)が可哀想すぎて笑ってしまった。ほんと可哀想。大統領の地位(責任)と引き換えにアリシアを失い、ちっぽけな島に閉じ込められ魔女のようなバアバの世話を押し付けられてサヨウナラって。涙なしには語れません。


まああそこまで設定が同じならナポレオンでもよかったんだけど、ああいうハッピーエンドにするにはやっぱり別人にしなくてはならなかったんだろうと思います。大石さん頑張ったね。いいよああいうIF物。ご本人と共演させているのは初めて見た。


そういえばナポレオンを演じた柚香光が2番手だと思っていたんだけどショウの最後になって違うことに気が付いた。羽背負ってなかったもの。でも芝居でもかなり目立っていたしショウでも花乃まりあと二人で組んで踊っていたのでそう思ったとしてもおかしくないと思います。


けっこういい席で観られたので衣裳なんかもじっくり見たんだけど、一番はやっぱり明日海りお耳ですね。すばらしい形。