キック・アス/ジャスティス・フォーエバー 【Kick-Ass 2:2013】

ん、ヒット・ガール=クロエ・グレース・モリッツが大きくなっていた。ぺたんこだけど。


で、1のときからそうだったけど2でも主役はやっぱりキック・アスではなくヒット・ガールなのね。


で、そのヒット・ガール、死んだビッグ・ダディの相棒だった警官を保護者としてふつーの女子高生になろうとするんだけどそのあたりの描写も中途半端。ヒーロー云々の話も中途半端。今回はキック・アスに触発されてヒーローになった連中も加わってグループを形成したりして自警団になるんだけど自警団って気持ち悪いよね、というように見えるような撮りかたをしている一方でそういう結論には持っていかない。そういう中途半端な気持ち悪さが暴力描写の気持ち悪さと重なる。見ていて楽しくはない。


暴力描写は実はそれほど変わってないのかもしれないけど、全体の出来は1のほうがずっといい。まあちいさい女の子がエラく強いっていうあたりが今回はなくなってしまっているので、そのぶん見所が少ない。というかほぼない。


最後に独り立ちしたキック・アスのコスチュームが緑色のアイアンマンっぽくなっていたところは笑えた。レッド・ミストは笑えない。


「子供時代なんてなかった」というヒット・ガールが自分の人生を取り戻す(それがヒーローとして生きるということであっても)という話なら原作コミックどおり、ビッグ・ダディは実は他人であった、という設定のほうがずっといい。でもこの映画ではビッグ・ダディはやはり尊敬するべき人間のままだったりする。その辺もちょっとなぁ。見ながらひょっとしたら修正されるかもしれないと少し思ったりしただけに残念。やろうと思えば出来た。