天使にラブ・ソングを… [Sister Act:1992]

なぜか見た。続けて2も見た。間抜けな凸凹コンビから逃げるシーンでかかったBGMが『ミッドナイト・ラン』のそれ(似たようなシーンがある、っていうか間抜け2がどちらもロバート・ミランが演じている)と本当にそっくりだったので、てっきり同じ作曲家だと思ったら違った。


『ミッドナイト・ラン』(1988)はダニー・エルフマンで『天使にラブ・ソングを…』はマーク・シャイマン。


2はほとんど『スクール・オブ・ロック』ね。ローリン・ヒルが超若かった。ほとんど少年。いま何してるかなと思ったら税金滞納で実刑食らってた。すっごく儲けてたんじゃ…


どちらも短くまとまっていて、特に1は当たったのは良く分かる出来のよさ。音楽は記憶よりずっと少なかったけれど。


日本でこれやるならどうなるかな、とちょっと夢想した。まず証人保護とかなさそうだから何かの偶然で山寺へ行き着く。永平寺とか比叡山延暦寺とか高野山あたりで。逃げ込むというか助けられるのは高倉健(若いときの)で、追いかけてくるのは警察も手を出しかねるくらいの大きな暴力団かなにか。結局山寺にいることがばれて月夜に襲われるんだけど健さんが獅子奮迅、というか孤軍奮闘。でも手勢の多さにもうダメか、というときになぜかバタバタと追っ手が斃されていく。


当然悪党どもを斃したのは警察ではなくてお坊さんたち(天狗でもいい)で、消えたと思われていた忍者は実はみんな坊主として山に篭りその技を伝え継いでいたので、山田風太郎忍法帖のごとき展開でやくざさんたちはほぼ一瞬にして全滅。同じころ街中では虚無僧の集団の姿が。翌日には暴力団事務所はもぬけの殻になっている。山寺の一角に新しくて大きな無縁仏のお墓が。


くらいであれば面白くなるなぁ。。って、歌どこへ行った。