かぐや姫の物語 【The Tale of the Bamboo Cutter:2013】

絵はけっこう気に入った。お話はけっこう竹取物語そのままだったような気がする。そうそうこういう話だったな、と思い出した点が多々あり。


捨丸という同じ村の幼馴染の存在だけが記憶になく、それはそれでいいんだけどどうも中途半端な感じ。なぜそうなるかというと最後はやっぱり竹取物語そのままで、つまりこう良く分からないままかぐや姫は月へ連れ戻されるという展開になってるからだと思われ。


最後にどことなく上々颱風のようにも見える(ノリが、であって音楽そのものは似ていない)楽団や天女を従え雲に乗ってかぐやを迎えに来る菩薩様だかお釈迦様だかがもう超人というかバケモノで人間性ゼロな存在だったのでとっても怖かった。とはいえかぐやが月へ連れ去られるということに説得力がでるわけでなく、「ようわからんわ」のまま終わってしまう。


であるなら捨丸その他のエピソードはないほうが良かった。もう完全に100%竹取物語で良かった。月へ向かう途中で振り返ると青い地球が映るんだよ?ちょう中途半端にSFにしちゃってる。月がどんな星なのか、地球がどんな星なのかみんな知らないって前提でやんないと。


橋爪功が声を当てていた車持皇子の顔が橋爪功そのまんまだったのには笑った。ん、まあこれくらいのお遊びはいいよ。似合ってたし。


お迎えにきたのが『聖☆おにいさん』のお釈迦さんなら全部許せた自信ある。