ローン・レンジャー 【The Lone Ranger:2013】

くまさんが9てんつけてたので見てきた。


ん、長いけど面白かった。確かに『ウエスタン』っぽいところもあった。冒頭がそうだし音楽もそっくりに作ってたりした。


ローン・レンジャーという名前は聞いたことあるし「ハイヨーシルバー」もいくつかの映画のなかで聞いたこともある。『バンド・オブ・ブラザース』で、まだ出征前、本土で訓練しているシーンで「ハイヨーシルバー」といいつつ山へ駆け上ってるところとか。


でも話はまったく知らなかった。なので予告見て死んだ男がインディアンのトントによって甦り、ローン・レンジャーになったとばかり思っていた。というか半分くらいはそうなんだけど。


で、ローン・レンジャーはこの10年ほどはやっているマーベル・コミックのヒーローのような特殊な能力でも持ってるんだと思い込んでいたけれどそんなことはなかったのだった。特別お金持ちなブルース・ウェインですらなくただの検事だった。


しいて言えば物すごく運がいい。それがトントの言う“スピリット・ウォーカー”ってことなのかもしれないけど。


西部劇としては実はかなり本気な感じで、結構がんがん死者が出たりする。撃ち合いでも死ぬし暴走機関車の事故でも死ぬ。それでも明るく楽しく見られるのはやっぱりすっとぼけたトントの所為。まあどことなく哀しさもあるんだけれど。それは最後の最後まであるんだけど(あのエンディングは笑えなかった)。


暴走する機関車に無法者やレンジャーたちが馬で併走するシーンはグッと来た。馬の足音が“ずどどどどっ”って感じで重かったのもグッと来た。そしてもちろん駅前の連なった建物の屋根や列車の屋根の上を走るシルバーにも。


なんというか馬が好きなだけかもしれない…。


あの鉱山のトンネルやそこで働かされている中国人の様子はどこかで見た記憶がある。『ナイト・ミュージアム』だったか、とにかくそっくりになシーンを見た記憶があるけど思い出せない。