欲望のバージニア 【Lawless:2012】
見てきた。
邦題の酷さに加えてスクリーン数少ないのでどうかなーと思ってたけど、キャスト豪華だし駄目でもそれなりに楽しめるのではないかと見てみたら結構おもしろかった。
禁酒法のもとで密造酒を製造販売している3兄弟が主人公。田舎で蒸留酒をつくりまくってるんだけど、じつは3兄弟だけでなく、みんなやっていて賄賂を要求する検事がやってくるとみんな集まって相談したりしていて、その姿はほとんど組合。
つまりアルコール密造が郡の地場産業的な地位にあって地元の保安官なんかもシカゴからやってきた検事や捜査官よりは地元の製造者側に近い存在だったりして面白い。
3兄弟やヒロイン(『ゼロ・ダーク・サーティー』の人)もよかったし、ほかの脇役、地元民や保安官なんかもいい顔していた。とくにゲイリー・オールドマン(予想外にチョイ役だったけれど)はかっこよかったり楽しそうにしていて見ていてにやけた。
悪役のガイ・ピアースはちょっとやりすぎじゃないの?というくらいの変態で、最初クリスピン・グローヴァーかと思ったけれどクリスピンだとギャグにより過ぎるのでガイ・ピアースでよかったのかなと。
で、このボンデュラント3兄弟みていて「なんか見覚えあるわ」と思ってたんだけど途中で思い出した。ビエルスキ兄弟(『ディファイアンス』)にそっくりだ。ビエルスキ兄弟も戦争前から密輸を生業にしていたし。
で、語り手である末っ子のジャック(シャイア・ラブーフ)の惚れたあいてが『ディファイアンス』でも3男だかの結婚相手を演じてたミア・ワシコウスカ。
音楽は冒頭から全般的にけっこう気に入っていたけど使い方がちょっと古い感じ。もうちょっと減らしたほうがいい。うるさいし。そこが残念だった。
でもまあアタリ。衣装なんかも汚いなりにがんばってたしトム・ハーディかっこよかった。ん。