アルゴ 【Argo:2012】

クマ公が傑作だ見るべきだと言ったので見に行った。


ん、おもちろかった。ようでけとる。


結末は知っているし予想通りの展開なんだけど、それでもかなりスリリング。上手い。やり過ぎない。バランスがいい。


ただね、いまこの時期にこの映画つくるの?大丈夫なの?と思った。主役でベン・アフレック自身が演じたCIAのエージェントの名前トニー・メンデスは実名らしいし最後にはどこそこに家族と一緒に住んでいるなんてことまで出ていたり。そりゃテロリストが彼を襲ったりしたら逆効果だろうとは思うけど逆効果になると分からずにバカなことをやる頭の悪い奴は日本にかぎらず世界中にいるだろうし当然イランにもいるだろうしなぁ。


アメリカ国内向けにしてもこれを見てイランに対する嫌悪感を増大させることはあっても好意を抱くことはないだろうし、ちょっとタイミングが微妙。確かに冒頭で石油国有化を進めていた当時のイラン政府が気に入らなかったアメリカがCIAを使って敵対する勢力を支援、クーデターを成功させたとか説明はあることにはあったけど。その説明があったからこそ、アメリカ大使館の職員たちを人質に取ったイラン革命政府の代弁をしているらしいイラン女性の言葉に「うん、そりゃそうだ」とも思ったけど(つうかアメリカってずっとこれやってるよな。南米とかでも)。


キャスティングもよかった。というか最後に実物の写真が出てくるんだけど結構みんな似ていて驚いた。


あ、あと助監督がジェイソン・ボーンだった(David webbだって)。