カノン 【SEUL CONTRE TOUS/I Stand Alone:1998】

な・ぜ・か、見た。


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パリで馬肉屋を営んでいたおっさんが色々あって田舎町でちょっと頭のオカシイ母娘と暮らしていたところ日々募っていた不満が爆発、妊婦である娘(おばはん)のお腹を殴りつけ銃を持って家出する。いろいろ昔の知り合いを当たりつつ一人で暮らそうとするがどれも上手くいかず最終的にパリの施設に預けている娘に会いに行き事件が起こる。


こぎたなーいおっさんが主人公。後半どんどん頭がおかしくなっていき娘を射殺したところでおっさんの自分の声がいくつもいくつも多重人格的に頭の中に響くところは少しだけ「おっ」となったけれど全般に退屈だった。


面白かったのは終盤事件が起こる前に字幕だけの画面になって

映画館を出て行くならこれから30秒のうちにどうぞ

見たいなことが書かれていて実際にカウントダウンされるところ。「おーどんだけ凄いんだろ」と期待するんだけど肝心のシーンが始まってみるとたいした事ない。上映当時だとすごかったのかな、と思ったけどこれ1998年の映画やん、おい。


実際より2、30年古い1968年1978年の映画だったら納得できるんだけどな。


食い詰めたおっさんがウヨっぽくなって暴力に走り最終的には手の施しようのない危ないゴミになる様子を観察しました、的な。


しかしほんとにびっくりした。1998年にこれ撮ったというのはある種の能力があったということかもしれん。最近邦画でも60年代70年代を扱った映画があるけど、これは本当に当時に撮られた映画に見えるもの。そういう意味ですごい。