マイ・バック・ページ 【My Back Pages:2011】
見た。
- 出版社/メーカー: バンダイビジュアル
- 発売日: 2011/12/02
- メディア: DVD
- クリック: 12回
- この商品を含むブログ (45件) を見る
ん、昭和顔を揃えましたという映画だった。そういう点では『初恋』や『69』と比べてずっといい。良く出来ている。まあ殆どは髪型で決まるみたいだけど。
これ「朝霞自衛官殺害事件」の映画なのね。というか川本三郎さんが主役なのね。ということで結構驚いた。
ところどころ“映画の主役”にしては頭悪いこと言ってるな(まあ2012年に見ているからということもあるけど)と思ったけど実話、それも本人が書いたものということなら、そうか、そうなのね、ということになる。というかその感じた「ズレ」がかえってリアリティを感じさせる要因になったりする。
で、事件の首謀者を演じているのが松山ケンイチなんだけど見始めて2/5ほどたってようやくこれはコメディなんだということに気が付いた。すごいバカなんだものこの男。バカの生態を観察、記録した映画としては中々良かった(同じジャンルなら『クヒオ大佐』のほうがずっといいけど)。んが、実際の事件が起きるとその自衛官の死に様にそういう雰囲気は吹き飛んでしまう。
実際に起こった事件であるし一場哲雄陸士長という方が殺されている訳だし当たり前といえば当たり前だけど、そのシーンはすごく真面目に撮られている。あれで空気が一変した。
キャラクターはみんな昭和っぽくて上手くいってる。特に「ほんもの」に見えたのが滝田修で“おるおるこういうの”度が一番高かった。編集部の面々はいまいち。