レジェンド・オブ・サンダー 【Gunpowder, Treason & Plot:2004】

見た。


レジェンド・オブ・サンダー 前編 [DVD]

レジェンド・オブ・サンダー 前編 [DVD]

レジェンド・オブ・サンダー 後編 [DVD]

レジェンド・オブ・サンダー 後編 [DVD]




BBCかどこかのTVドラマらしい。「火薬陰謀事件:Gunpowder Plot」がメインだけど実は前半はメアリ・スチュアートがフランスから戻りスコットランドの女王としてどう振舞ったのかという内容。敵対していたイングランドだけでなくスコットランドも基本的にプロテスタントの国であってカトリックのメアリは最初から味方のほとんどいない、敵に囲まれた状態であり、イングランドエリザベス1世と通じた義理の兄(庶子)からの数々の陰謀によってどんどん追い込まれていく。


見ていて良く分からなくなったのが王・女王の権威。なんというか敵対する有力貴族もいつ何時も一応"Your Majesty"と言っている一方、城に乱入し女王の目の前で側近のイタリア人を刺殺したりするし良く分からん。そのときなんて女王本人も殺しかねない勢いなんだけどそういうある種の王位に対する扱いの軽さと、メアリーや息子ジェームズ6世(ジェームズ1世)、エリザベス女王などの王位に関するすごい執着が上手く繋がらない。


まあ天皇だって似たようなもので偶然続いてきたようなところもあるかも知れんが。


で、後半はカトリックのメアリ女王の息子でありながらカトリック弾圧を続けるジェームズ1世に対するテロ事件である火薬陰謀事件がメイン。後半に入ってちょっと変わる。登場人物が時々カメラに向かって話しかける。前半と後半実は別の監督が作ったのかもしれない。


議事堂の地下に24樽の火薬を仕込み王や議員どもを吹き飛ばす計画だったけれど失敗する。失敗の原因がしょぼすぎて泣ける。テロをするなら馬鹿は排除しておかねばならないことがよーく分かる。ほんとバカは危険だ。


その点超人というアドバンテージはあるけれどたった一人で同じく爆破を計画、成功させたVはエライね。9.11もテロ側からみれば成功しているのでバカはいなかったんだろう。


ガイ・フォークスを演じているのがマイケル・ファスベンダー。若いし細い。ジェームズ6世を演じているのがロバート・カーライルで気持ち悪い役にぴったり。


メアリと最後に結婚したボスウェル伯を演じているのが赤毛のケヴィン・マクキッドで、どこかで見たことあると思ったら『ROME』の隊長さんだった。演技もほとんど同じにしか見えなかった。