トータル・リコール 【Total Recall:2012】

前評判悪そうだったんだけどツイッタ―ではなかなか好評だったので見てきた。


いやー『ブレード・ランナー』的な街がなかなか良い感じ。ブリテン連邦(UFB)よりもオーストラリアの描写のほうが圧倒的に魅力的だし、そういう撮り方だったと思う。


で、その画面のどこを見ても不自然さをあまり感じない出来で驚いた。


いくつかの点でシュワルツネッガー版『トータル・リコール』のシーンが引用されていた。入管のおばちゃんでは笑った。


磁場を使って路面から浮いた(あるいはモノレールのようにぶら下がった)状態で走行する車もよくできていて見入った。“フォール”もちょっと考えるといろいろ矛盾というか突っ込みどころたくさんあるけどなかなか迫力があって楽しい。


アクションについては正直いまいちな感じもしないではないけれど小道具大道具書き割りが丁寧に作られているし話もシンプルなので楽しめた。この監督の映画では一番好きかも。


なにか聞き漏らした可能性もあるんだけど、ラスボスが超現場主義というか現場人間だったのはやっぱり変で、なんかうまい方法なかったのかなとは思った。ビル・ナイは「ビル・ナイだからこそ」という存在感があり、あの役の設定描写が少なくてもなんとかなっていた。いつもどおり登場したときに笑ったけど。