のぼうの城

まあ、なんだ。字がでっかいし薄い。上下巻に分ける必要はないな。京極夏彦見てみろ。講談社文庫見ろ。


のぼうの城 上 (小学館文庫)

のぼうの城 上 (小学館文庫)



のぼうの城 (下) (小学館文庫)

のぼうの城 (下) (小学館文庫)




表紙がオノナツメなのと映画化したっていうのとなんとなく良さそうな評判を目にしたような気がしたので読んだ。


成田長親という人物が石田三成相手に籠城して、結局降服開城したんだけども内容は勝ちにも等しいものだった、という史実をもとに一本小説にしてみました、というもの。ところどころ語り手である筆者が顔を出して現代の話(石田堤の一部が現存している、とか)なんかをしたりする。


ただまあ史実そのものの面白さがほとんどでしょう、としか思えない。語りの技術というか小説のわざと言うかそういうものはほぼ皆無ではないかな?登場人物の行動をみるとちょっと現代的というかはっきりいえばラノベキャラのような味付けされている、というだけ。正直つまらないのね。逆に史実がそれ自身面白いということはこれを映画にするのは正解かもしれない。まあ期待はしてないけど。


いろいろ史書をあたって調べているようで、それはそれでいいというかそれだけでいいのにと思う。


これがすごく面白い、というのは普段本を読んでない人なんだろうな、と。携帯電話しかいじってないひとがちょっとがんばって活字読んでみたら面白かった、と言っているとしか思えん。


これが高評価とか、やばいよなーと思いました。おわり。