くもりときどきミートボール 【Cloudy with A Chance of Meatballs:2009】

見た。





小学生の頃からへんてこな発明をしては笑われたり迷惑かけたりしていたフリントは亡くなった母親の励ましを支えに大人になった今でも発明を続けていたところ、水分子に含まれる水遺伝子をいじくることで好きな食べ物に変換するマシンを発明するが家庭用電源ではうまく動作しないことに気づくと町の変電所から盗むことを思いつき実行したところマシンが暴発し遥かかなたの空へ飛んでいってしまう。


完全に失敗したと思っていたところ空からハンバーガーが降ってきたことで成功していたことに気がつくとアンテナを使って空のどこかにあるはずのマシンを遠隔操作することを思いつき、実際指定した食べ物を降らせることが出来るようになる。迷惑者だったフリントは一躍町のヒーローとなるのだが。。と。


話はまあどうでもいい。子どもの思いつき程度だし、それがいいところ。アリエッティだってファインディング・ニモだってそんな感じ。


すごいのは後半というか終盤。オーバーフローして巨大化した食べ物を降らせはじめたマシンとそれを停止させるために嵐の中心に突入していくフリントたちの描写がすごくいい。こんなアクション映画だとは思っていなかった。スパゲッティの竜巻もよかったけれど食べ物で荒れ狂う嵐の空はもっとすごい。他にも食べ残しを集めた処分場のダムが決壊したところもすごくよく出来ていた。劇場で大きな画面で見ておくべきだった。


ということでまったく期待していなかったということもあってかなり満足した。ニモよりずーっとええやんこれ。でも90分しかないという、見終わってから知ってびっくりした。けっこうお腹いっぱいだった。テンポいいからかな。


で、この映画こどもの思いつき、とか書いたけれど駆け出しのダメお天気レポーターとの恋もあるし、父親との関係を作り直す話もあったりする。しかもテンプレとはいえそれぞれちゃんと収まってる。


そう、この父と息子の話ってね、昨日見た『ファインディング・ニモ』も同じなんだよね。あちらもお母さんが居ない。『ヒックとドラゴン』でもまったく同じ。こういうのアメリカの映画では多いような気がする。『その土曜日、7時58分』なんかもそういうところあるし。まあ娘バージョンや兄弟バージョンもあるけど。


ふう。とにかくテンポよく一気に見られてしかも楽しいので言うことなし。しかしアイスクリームの雪は最高だよなー。


オイルサーディン、ひょっとして作った人は好きなんじゃないかと思っていたけど名誉回復はなかったのでやっぱり心底嫌いだったのかも。