タンタンの冒険/ユニコーン号の秘密 【The Adventures of Tintin: The Secret of the Unicorn:2011】

映画の日、見た。


映画『タンタンの冒険』公式サイト 12.1(木) TOHOシネマズ スカラ座ほか全国ロードショー

製作がピーター・ジャクソンで監督がスティーヴン・スピルバーグとあったけれど、ほんとは逆なんじゃないの?とか思っていました。ごめんなさい。

ものすごーくスピルバーグくさい映画でした。随所にスピルバーグ映画で見たことのある動きだったり画だったりが見られます。タンタンがスリを追いかけて交差点に転がり込んだところなんかすっごいスピルバーグっぽかった。というかアクションシーンはほとんど『インディー・ジョーンズ』で、そのアクションが8割の映画なので私はこの『タンタンの冒険』は8割方『インディー・ジョーンズ』と言って良いと思う

この映画、3Dアニメーションということだけどモーションキャプチャで撮影したらしい。で、実際見てみると背景や小道具なんかはこれまで見たCGアニメーションと同じくものすごくレベルが高い。つまりリアルに見える。かつこの映画では人物さえリアルだったりする。特徴的なのは鼻が妙におおきいところ。この特徴はハドック船長やデュポン&デュボンだけでなくほかのキャラクターでも見られた。これがモーションキャプチャによって取り込まれた役者の動きと合体しているわけで、かなりすごい。

お、いま 中野製菓(株)の“おからと豆乳のかりんとう 70g 105円(税込み)”を食べながら書いてるんだけどうまいなー、これ。地味だけどいいわ。甘さが控えめでよろしい。噛むほど味わいが。

基。で、こういうCGを使ってスピルバーグは結局なにをやりたかったのか、というとCGでしか出来ないカメラワークと実写では不可能なロケーションでの撮影、ということになるんだと思う。それはガラス窓を通り抜けて進むカメラだったりハドック船長が砂漠を放浪中に素面になった所為で見た幻覚の世界だったりと細かいものから馬鹿でかいものまでたくさん使われている。逆にスピルバーグ初の3D映画”と謳われているものの殆ど3Dの効果はない。

私は時間の都合で「3Dの吹き替え版」を見たんだけど3Dの効果はほとんど無いしメガネかけると画面が暗くなってせっかくの美しい画が見られなくなるので2Dが良いと思う。かつダニエル・クレイグサイモン・ペッグニック・フロストエドガー・ライトが脚本やってるのね)が声優をやってるので(聞いたことは無いけど誰がどの役をやっているのかは一目瞭然だった)、やっぱり字幕版が良いと思う。つまり自分が見たのとは正反対の「2Dの字幕版」をお勧めします。

最後に。海賊船と私掠船(なのか正規の海軍なのかちょっと分からなかった)の海戦はちょっと見たことがないくらい素晴らしい。もっともっともーっと見ていたかった。あれで一本撮ればいいのに。