ランゴ 【Rango:2011】

もう終わる、というので見てきた。


映画『ランゴ』オフィシャルサイト


冒頭ハイウェイに放り出されたカメレオン・ランゴがであった哲也せんせ、じゃなかった、アルマジロ老師が車に轢かれてぺったんこにっているのを見た瞬間期待がぐぐっと高まった。


いやーあのアルマジロのおなか周りみると一発だもん。すごい丁寧、リアル、細かい。この予想は的中。このすぐ後の砂漠で鷹に襲われるシーンで、ランゴが逃げ込んだビンが割れるところがあるんだけど、その断面!もうむほーっと言うしかないくらいの出来。


そのあとに登場する動物たち全てがそのレベル。シェリフになったランゴが着ていた革のベストの革っぽさといったらない。匂いがしてきそうなくらい革。


なにがすごいって、自然なのだ。テクスチャ貼り付けただけならあんなふうには見えない。動かない背景ならともかく、いや背景にしたってカメラが動けばそれなりに見え方がかわるんだけど、まったく違和感がない。へたな実写よりもずっと自然な映像に仕上がっている。私はビデオゲームをしてこなかったのでああいうCGの凄さに気がついたというか初めて驚いたのは『カンフーパンダ』だったんだけども、CGアニメーションはあそこからさらに進化し続けているらしい。


お話はまるきり西部劇、マカロニウエスタン。西部のスピリットとして登場するのは、だからあの人だった。当然だ。あのシーン、砂漠で光に包まれてお告げを聞くっていうあれ、すごく既視感あるんだけど思い出せない。ひょっとしたら『ランゴ』のトレイラーかなにかで見たことがあったというだけのことかもしれないけど。


既視感といえばフクロウ4羽で構成されたマリアッチの言うアレ。あのオチ(ああいうのは許せる)も他の映画かなにかで、それも複数回見たことがあるような気がするけれど思い出せない。


どのキャラクターも良く出来ているんだけど(矢が刺さったままのニワトリ最高)、ヒロイン役にあたるであろうあの時々防衛本能でかたまっちゃうトカゲ。彼女がトニ・コレットに見えて仕方なかった。


鍛冶屋もイノシシ、荷車を引いている牛馬役もイノシシor豚ってのは、細かいんだけど気になる(の!)。