バリー・リンドン 【Barry Lyndon:1975】
見た。
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アイルランド人のレドモンド・バリー(ライアン・オニール)が従姉と結婚しようとした資産家のイギリス人大尉と決闘し勝ったけれども警察に追われることになったために母が貯めていた金20ギニーを手にダブリンへ逃げるが道中ナントカ大尉という渾名を持つ追い剥ぎに遭って金も馬も剣もピストルも失ったために新兵募集に応じてイギリス軍に入隊し大陸へ出征するも軍隊の生活に馴染めなかったために脱走。しかしイギリスへの帰路で友軍であるプロイセンの大尉に脱走兵であることを見抜かれたためにプロイセンの兵として働き、戦場で件のプロイセンの大尉の命を救ったこともあって覚えめでたく2年後にはプロイセンの警察のスパイとしてアイルランド人スパイと思しきギャンブラーのもとへ送り込まれる。しかしその豪奢な暮らしぶりに心をうたれ、また同郷人ということもあって初対面で自身がスパイであることを告げ、いきなり2重スパイに。
という感じでポンポンと話が進む。どうみてもコメディで思わず噴出してしまうシーンも多かったんだけどもレドモンド・バリーからバリー・リンドンと呼ばれるようになってからは笑える話ではなくなってしまった。
これを見ていて思い出したのがこの『カンディード』
- 作者: ヴォルテール,植田祐次
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だったりつい先日『王妃マルゴ』を見て連想したこれ
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だったりする。テンポが似ているのね。こういうのコントっていうんだろうか。これも似ているかも。
- 出版社/メーカー: パイオニアLDC
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なんにせよコメディなのは間違いない。悲劇があるから笑えないという気もするけど『カンディード』だってかなり悲惨な話だし、見せ方の問題かもしれない。
この映画で一番すごいのは一点だけ。とにかく画がきれい。
野外シーン、戦場はもちろん屋内も完璧。一部の隙もない美しい画。すべてのシーンが美しい。