王妃マルゴ 【La Reine Margot:1994】

見た。


王妃マルゴ 無修正版 [DVD]

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無修正版って。。頭悪すぎるだろ。見たけどあんなもんに修正入れろとかいった馬鹿はさっさと死ねば良い。


映画は、カトリックプロテスタントの融和のためにナヴァール王アンリ(ダニエル・オートゥイユ)と結婚した王妃マルゴイザベル・アジャーニ)を描いたもの。とはいえマルゴとかアンリとか特定の個人はあんまり関係ないかもしれない。


一番の見所はたぶんサン・バルテルミの虐殺。融和のための政略結婚といいながら、結婚式を祝うためにあつまってきたプロテスタントをぶち殺しまくる王室、というかカトリーヌ・ド・メディシス。このカトリーヌのおばあさん顔が怖いけどやることはもっとえげつない。


正直こいつら頭おかしいと思った。裏にはなにかもっと現世的な利害のぶつかりがあったんじゃないのかと思いつつ、見ているとやっぱりプロテスタントって気持ち悪い、だからぶっ殺せ!としか見えない。夜陰に乗じて路地に溢れる(宿にあぶれたり、泊めてもらえなかったプロテスタントが多い)プロテスタントを殺しまくる。陰惨極まりない。


一夜明けてからのパリの様子。『パフューム』で裸の群集がねっころがるシーンがあったけど、似ているようでぜーんぜん違う。したいの山を荷車に載せて街の外だろうか、穴をほって埋めているんだけど、数がすさまじい。


アンリ4世って、私は『二人のガスコン』でその名前をちらっと見たことしかなくて、あれは冒険活劇で明るく楽しかったので、ギャップがひどかった。街の雰囲気全然違うやん!狂気やん!


あとマルゴと出来てしまう騎士?ラ・モール伯爵を演じたのがヴァンサン・ペレーズで、彼は『花咲ける騎士道』でお気楽な騎士をやっていたので、そのイメージにも引きずられていた部分があったかもしれない。


というかシャルル9世ジャン=ユーグ・アングラード)がしっかりしていればよかっただけちゃうのん?王様ひとりがダメというだけでえらい酷いことになってしまった。