ニア・ダーク/月夜の出来事 【Near Dark:1987】
くまっころがおもしれえっつってたから見たよ。
- 出版社/メーカー: ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン
- 発売日: 2006/09/21
- メディア: DVD
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田舎のカウボーイの青年ケイリブ(エイドリアン・パスダー)が夜お酒を飲みにショボイ町に出かけたところとてもかわいい女の子メイ(ジェニー・ライト)を見つけたのでナンパしたら彼女は実は吸血鬼で、うっかり咬まれてしまった(ほんとはうっかりしたのはメイのほうだけど)。メイに逃げられたケイリブは畑の中をよろよろと歩きながら家へ帰ろうとしていたが、上り始めた太陽の光に照らされてシュウシュウ煙を立てながら焼け死にそうになっていた。そっこへ走りよってきたキャンピングカーに連れ込まれて一命を取り留めたが、このキャンピングカーにはメイを始め数人の吸血鬼が乗っていた。
いやぁ、80年代だねっていう雰囲気がすごくよく出ている。音楽とか服装だろうか。メイ役のジェニー・ライトがすっごくかわいい。久しぶりにショートカットでかわいい女優を見た気がする。色が白くてあごが細くて耳が大きい。吸血鬼にはぴったり。主役の青年エイドリアン・パスダーも色が白くてそれっぽく見える。ちょっとロブ・ロウに似てるかな。調べたら『HEROES』の議員やってる兄ちゃんだったのね。この映画だと凄く若い。
吸血鬼の親玉ジェシーがランス・ヘンリクセンで、顔怖えぇ。その妻にあたるダイアモンドバックがジェニット・ゴールドスタイン。乱暴な長男役セヴレンがビル・パクストン、末っ子ホーマーがジョシュア・ミラー。でもみんな他人。ベム・ベラ・ベロみたいな感じ。母にあたるダイアモンドバックより末っ子ホーマーのほうが年が上という設定らしいし。中身は大人なのに身体は子供って辛いんだぜ!見たいな事も言っていた。
まあまあ。ちょっと惜しい。ケイリブに誰一人人間を殺させないように、という脚本がちょっと無理目な感じもする。まあそれだから最後ああなるわけだけど。というかちゃんと話せば皆そろってハッピーエンドを迎えられたんちゃうん?と。殺していたのはご飯食べていただけだし、しょうがない。
この映画、ャスリン・ビグロー監督なのね。DVDの特典映像で監督や撮影監督、プロデューサー、主役のパスダーに末っ子ホーマーとヒロインのメイ以外の吸血鬼がそろって出てきて撮影当時の話をするんだけど、こっちのほうが面白いかもしれない。ヘンリクセンとゴールドスタイン、パクストンはこの映画の少し前にそろって『エイリアン2』に出ていたのでB級映画にでることにためらいがあったとか、その関連でビグローからジェームズ・キャメロンに話をしたとか。撮影が殆ど夜で、みんな昼夜逆転していて疲労も凄くて、交通事故を起こしてあやうく死ぬところだったとか。ジェニット・ゴールドスタインってアバズレな感じの役なんだけど、インタビューに答える彼女はとても理知的な感じで、おっ!ってなったり。
実はこの映画、設定では夏らしいんだけど実際は冬で寒かったので、息が白くならないように役者に氷をなめさせた後に撮影したらしい。と聞いて初めてああ夏だったのか、と思った。見ていてどこか寒そうに見えていたんだな。空気がきれい(湿度が低い)とか、音・声の響き方でなんとなく冬だって判っていたのかもしれない。
いやぁしかしジェニー・ライトがかわいい。咬まれてもいい。むしろ咬まれたい。