クヒオ大佐 【Kuhio taisa:2009】
見た。
- 出版社/メーカー: アミューズソフトエンタテインメント
- 発売日: 2010/03/26
- メディア: DVD
- 購入: 1人 クリック: 208回
- この商品を含むブログ (103件) を見る
うん、思っていたより良かった。
もっと実際にあった詐欺事件そのままを映画化したのかと思っていたけどどうも違うみたい。米空軍のパイロットクヒオ大佐が平行して3人の女性をだまそうとするお話。
一人はすでにどっぷりと騙されていて、結婚の準備に入っている弁当屋さん経営の女性=松雪泰子、もう一人は彼女と滞在していた旅館近くにある子供科学博物館みたいなところで働いている女の子=満島ひかり、もう一人は銀座のホステスで、そろそろ独立して自分のお店を持とうとしている=中村優子。
最初は調子よくトントン騙しているように見えるんだけど、そのうち嘘がばれ始め、それを取り繕おうとするんだけどやっぱりばれて破綻してしまう。誰の目にも明らかなほどはっきりと破綻したその時でさえ、まだ嘘が残るクヒオ大佐が面白い。というか最後の最後まで残さざるを得なかった嘘、その原因になったであろう子供時代の映像がベタなんだけど良かった。そこに至る前、中盤でも一瞬挿入されていた。
あの少年クヒオが海辺を歩くシーンは森田芳光『39 刑法第三十九条』(1999)にも良く似た画があった。