シービスケット 【Seabisucuit:2003】
馬映画、ということで見た。
- 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
- 発売日: 2005/07/06
- メディア: DVD
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粗製乱造・大量消費でバブル気味なニューヨークを捨てて西海岸へ移り住み自転車店を開いたもののお客はさっぱり日がな一日待ち惚けて居たところ、ちょうど目の前で故障した自動車が止ったために引き受けた修理。これをきっかけに(見たところ自転車ではいちども商売していないまま)自動車販売に転身、大成功したチャールズ・ハワード(ジェフ・ブリッジス)は大恐慌に見舞われても壊滅的な状態には陥らなかったが、自動車事故で家庭が崩壊し、立ち直れないまま競馬場に入り浸っていたところ、その哀れな様子に惹かれた女性と知り合い再婚。競馬場が縁で結ばれたためか、馬主となって夫婦そろって競馬にはまり込んでいく。
彼らの馬シービスケットの調教を負かされたのが偏屈な独り者だが馬についての知識ならぴか一なトム・スミス(クリス・クーパー)で、彼に見込まれて騎手となったのが赤毛のレッド・ポラード(トビー・マグワイア)。
この映画はこのハワード夫妻と調教師、騎手の三組のドラマがメインだった。そういう点では出来は悪くない。ただ馬の映画としてはちょっと物足りなかった。せっかくシービスケットという名前のある一頭の名馬がでているのに、ずっと見ていてもこの馬が可愛くならない、情が移らない。こういうのはCGアニメーションのほうが良いのかもしれない。びっこの演技はなかなか頑張っていたけれど。
ただ後半の山場である、馬体・血筋・成績どれをとっても超一流の名馬ウォーアドミラルとのマッチレースのシーン。ここは凄かった。それまでにも競馬シーンはいくつもあったけど、このシーンは迫力あった。昨日はモンゴル馬って可愛いとか思っていたけど、さすがサラブレッドというのか、彼らの全速力での疾走、速い速い。すごい速い。
ああいう騎乗ならほんとうに“空を飛んでいる心持ち”(名無し@『ストレンヂア』)になれるんじゃないかと思った。
そうそう、レッドの友達で名騎手のジョージ・ウルフ役のひと、本人にそっくりだった。