カーズ2 【Cars 2:2011】

見た。


荒れた夜の海のシーンから始まる。ここはもう『パーフェクト ストーム』そのまま。ひょっとすると海の描写はあれ以上によく出来ているかもしれない。


などと思っていたら口髭を生やしたような顔をしたイギリスのスパイ、フィン・マックミサイルが007に出てくるスーパーカーような活躍を見せる。見た目もアストン・マーチンのような車。


あとは各国のNo.1レーサーを集めたワールドグランプリを舞台に怒涛のスパイアクションが続く。ただし主役はマックイーンではなく、彼の親友メーターだったりする。で、これがいろいろ活躍するんだけど最後にはちょっと感動した。前作でも思ったんだけど、今回も中盤まではこう思っていた。なんで錆びをとって塗装しなおさないのかと。ただメーターが車体の凹みをマックイーンに付けられた思い出があるので治したくないと言ってるのを見て、このままでいいのだと納得できた。ここけっこう来た。


前作はバンクをグルグル回るだけだったのが今回はワールドグランプリということで東京(相撲とってた!あとウォシュレット)、イタリア(法王がおった!)、フランス、イギリス(女王陛下)でレースをしたことで、世界がぐっと広がった(エンドクレジットでは車の兵馬俑が映っていたのでやつら車どもには4000年の歴史があるのだ)。さらにそれぞれ市街地コースでのレースとあってか、迫力が格段に増していた。地表すれすれのアングル。走り抜けるときのエンジン音。絶対に第一作より進化している。


もうねCGでちょっとマイナス点があるとするとそれは人間のキャラクターがものすごくアニメキャラクターってことくらいで、あとはもう実写と同じかそれ以上に綺麗だったり、リアル(!)だったりする。出来がいいものが多いし。多分これは実写映画はなんとなーく撮ったりできるけれどアニメーションはどの画面も完全に意図を持って作らなければならないというところに原因があるんではないかと思っている。


それはそうと予告でスピルバーグの新作映画が見られた。馬が主役の馬映画『戦火の馬』というタイトルでどうも第一次世界大戦あたりのお話(馬が塹壕の中を走っていた)。あと麦畑のなかにずらりと並んだ騎兵はどうもロシア系というかコサックではないかと思う。ということで、予告であるにもかかわらずかなり興奮した。