マジェスティック(2回目) 【The Majestic:2001】

見るのは2回目。ずっともう一回見ようと思っていた。もう一本『ジェイコブスラダー』も気になってるけれど後味悪かったことははっきり覚えているのでパスしている。


マジェスティック [DVD]

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まず。2時間30分は長い。


ハリウッドの赤狩りの話なんだけどもそんなに重くはない(ジム・キャリーだし)。そしてこれはファンタジーなのでゆるいというかぬるい。お話もまったくひねりもなく見ていて完全に先は読める(わかってやってる)。で、愁嘆場もかなりある。


にもかかわらず、ダメな映画ではなかった(もちろんそうだからこそ記憶にあってもう一度と思ったんだけど)。主役のジム・キャリーはわりと抑え目だし、父親役のマーティン・ランドーがとてもいい演技をしている。演出がいいというのかな。全体的に抑え目控えめになってる。


とはいえ、最後はやっぱりアメリカ映画的というかヤリスギ感が出るんだけどまあいい(『パッチ・アダムス』のスタンディングオベーションは我慢できなかった)。まあ、ほんとに最後の最後だけだし(別の意味であの最後はちょっといいの?という点もあるけど史実を無視するわけにもいかないということなのかな?とも思う)。


まあ映画館で見ていたら長すぎて困ったかもしれないけどDVDで見るぶんにはさほど気にならなかった。佳作という感じ。


しかしハリウッドは赤狩りのことを相当恨んでいるような気がしてきた。あるいはああいったことを許してしまったこと自体をアメリカ人として恥ずかしいと思っているのかもしれないけど。どう考えても無茶だしね、赤狩り