マイティー・ソー 【Thor:2011】

見た。


ソーって。トールのほうがかっこええ。たまにあるよな、英語読みにすると間抜けになってしまうという。あれだ。


9つある世界のうち連中のいるのがアースガルド、地球はミッドガルドということになっている。そのアースガルドの王でソーの父ちゃんがオーディンアンソニー・ホプキンス)で、先の大戦のときに片目を失っていて黒いアイパッチをつけている。で、二人いる息子のうち兄が猪突猛進金髪碧眼レスラー・ソー(クリス・ヘムズワース)で、弟が線の細い黒髪黒目で思慮深いロキ(トム・ヒドルストン)、ということで対照的な組み合わせになってる。


ま、いいの。ぼけーっと見るにはちょうどいい。ソーはどうみてもプロレスラーだわ、と思ってみているとちゃんとレスリングしてくれるし(それもドロレスだ!ドロップキックだ!)、アースガルドの門番はアース・ウインド&ファイアーだし、母ちゃんはいかにも丈夫な男の子を産みそうな『リーサル・ウェポン』だし、S.H.I.E.L.D.も出てくるし、スナイパーはジェレミー・レナーだし、とうぜんサミュエル・L・ジャクソンも出てくるし、またもスターク(『アイ・アム・ナンバー4』の予告にもトニー・スタークの父ちゃんみたいなのが出てたな)の名前が出てくるし、お前こそヴァイキング(草食系だけど)じゃねーの?というステラン・スカルスガルド(クレジットのフォントも大変だわ)も出ているし、笑えるポイントはたくさんあるし、いいのこれで。


そりゃ悪役の設定がどうみたって『指輪物語』のまんまでそのへんまったくなんも考えてないし、王位継承の式典のモブシーンもあんだけたくさんいればもっとカオスだろ動くだろどうみても人形並べてるようにしか見えないし、アンソニー・ホプキンスはいつまでたっても賢王のままで『ウルフマン』のように豹変してほんとうのラスボスになったりしないし、などいろいろあるけどいいの。ぼけーっとみてればいいの。


赤ひげの大男(レイ・スティーヴンソン)はどっかでみた目だなと引っかかってたけどすぐにドラマの『ROME(ローマ)』にでていたあの兵士だとわかった。『アバター』のサム・ワーシントンと『ウルヴァリン: X-MEN ZERO』でウルヴァリンの兄をやったローレン・シュラー・ドナーとこのレイ・スティーヴンソンがごっちゃになっていていつも混乱している。


個人的にツボだったのは見るからに伊達男(あのちょび髭&顎鬚の優男)のファンドラル(ジョシュア・ダラス)で、このキャラは使える!いろんなところで使える!と思った。あー『紅の豚』なんかにも出てなかったっけ。実写やるならぜひ彼で。