影の軍隊 【L'Armée des ombres:1969】
見た。
- 出版社/メーカー: 東北新社
- 発売日: 2003/05/23
- メディア: DVD
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英語だと"Army of shadows"になってるんだけど、DVDでは"Army in the shadows"となってる。どういうこと?
ま、いい。ドイツ軍がパリ入城してくるシーンから始まるこの映画、フランス国内のレジスタンス組織のお話なんだけど破壊工作とか暗殺とかスパイ行為とか全然でてこない。ゲシュタポだか傀儡政権のフランス人だかに追われて逃げて、というだけだったりする。クマ公の言うとおりだった。むう。
ただ、登場人物がみんな渋い。主人公のフィリップ・ジェルビエ(リノ・バンチュラ)なんてどう見てもただの小太りの中高年のおっちゃんなんだけど、レジスタンス組織のなかでは結構えらくて、イギリスから潜水艦でお迎えが来たり、ロンドンで自由フランスのドゴールから勲章もらったりしてる。
そう、潜水艦。両翼の付け根から盛り上がったような翼を持つ、見た目が猛禽類そのままの飛行機(名前がわからん)でイギリスと行ったり来たりもしてる。帰りにはパラシュートで降下したり。
ロンドンとの連絡は大掛かりなのに、フランス国内ではこれという仕事をしていない。密告者を縊り殺したり、口を割りそうだということで組織内でもトップクラスの有能な女を射殺したり(自分が処刑されそうなときに命がけで助けてくれた恩人なんだがな、このおばさん)、そんなんばっか。
そうだ、顔の話だった。この女マチルドを演じているのがシモーヌ・シニョレで、面構えがかっこええ。ちょっとキムラ緑子に似てるんだけど。こういう顔→ジャックの談話室 シモーヌ・シニョレ
で、組織のボスの弟がジャン=ピエール・カッセルでこの人ヴァンサン・カッセルの父ちゃんなのね。息子よりずっと二枚目だった。で、兄である組織のボスを演じたのがポール・ムーリッスという人なんだけどどーみてもアジア系の顔なんだな(絶対近所におるで、こんな顔のおっさん)。ま、いいとこの坊ちゃん兄弟っぽいから異母兄弟という設定かもしれないな。
まあ、ほかにも出てくるひとみんな渋い。
でもやっぱりね、戦闘が見たいんだな。『暁の七人』みたいな映画を期待してたんだな。パルチザンものでいいのあったら教えてください。『抵抗の詩』は見たことあるようなないような感じなのでいつかちゃんと見たい。
ふう。あ、あと音楽はとてもよかった。音楽が一番いいかもしれない。えっ?
追記:飛行機わかった!
これだ → Stinson AT-19 Reliant
イギリス海軍の飛行機みたい。