オーケストラ! 【Le Concert:2009】
ようやく見た。
オーケストラ! スペシャル・エディション(2枚組) [DVD]
- 出版社/メーカー: Happinet(SB)(D)
- 発売日: 2010/11/04
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ソ連がまだ健在だったころ、党の方針に逆らったということで掃除のおじさんに降格させられていたボリショイオーケストラの指揮者が、現支配人への嫌がらせも兼ねてパリのシャトレ座から送られてきたオファーのFAXを盗み、かつて指揮したメンバーを集めて30年ぶりにオーケストラを復活させるお話。
ロシア人半端ねぇ。パリのロシア人の自由さ加減がすごい。ありゃ、なんつうかその、パワフル。
その上をいくのがジプシー。ロマって呼んだほうがいいんだろうか。ともかく彼らがすごい。楽器から奏者、衣装まで調達し(しかも横のつながりでパリで現地調達してた)、空港のロビーで衆人環視のなか50名ほどの偽造パスポートをちゃっちゃと作成するという。ヴァイオリンの演奏もすごいときてる。いやぁ、なんかロマってヨーロッパ最後のファンタジーというか秘境というか、なんだな。ちょっと『てなもんやコネクション』思い出した。
主役のおじさんアンドレイ・フィリポフ(アレクセイ・グシュコブ)がよかった。なんというか冴えないしょぼーい掃除のおじさんの顔から、復活しようと立ち上がった生気のよみがえった顔になり、最後にはかつてのマエストロの顔にきっちり変化していてちょっと驚いた。女優では見たことあるような気がするけどおっちゃんで3段階きっちり変身してるのは初めて見たような気がする。
この映画のヒロイン(メラニー・ロラン)、どこかで見た気がしてたけど『イングロリアス・バスターズ』の人だったのね。一本しか見てないのに覚えていたのは頭の形がまんまメーテルだったからに違いない。
顔でいうと、悲しいまでに共産党に執着してる禿おやじイヴァン・ガヴリーロフ(ヴァレリー・バリノフ)がこないだ見たばっかりの所為かハリソン・フォードにそっくり。『ライフ・イズ・ミラクル』『アンダーグラウンド』のスラヴコ・スティマッチにも似てる。ハリソン・フォードってスラブ系入ってるんだろうか。
『グッバイ、レーニン!』と同じ箱に入れておこう。
あ、でも『のだめ』と一緒でもいいような気もする。