SUPER8 【Super 8:2011】

昨日2本目に見た。


1本目にみた『X-MEN:first class』よりずっとおもしろかった。


なにが良かったかって言うと、子役。少年少女が主人公なんだけどみんなよかった。いい顔していた。なかでも紅一点の女の子がけっこう凄かった。


この映画、映画の中で少年たちが学校の映画祭に出品するために自主製作の8ミリを撮影しているんだけど、劇中劇というのかな、そこで急遽女優をすることになったアリス(エル・ファニング)の演技にスタッフである少年たちが息を飲むシーンがあって、そこは取り巻く少年たちのおーすげーという反応を無視し、彼女の演技だけを見たとしてもそれはやっぱり凄い演技力だなと思わせるくらいのものであって、ん、よかった。


彼女は金髪碧眼で、いちおう少年たちのマドンナというのか、ヒロインなんだけど(耳の出し方いいよ、ん)、とくに美女というわけでなくなんか微妙に変。クリスティーナ・リッチとかダコタ・ファニング的なちょっとずれた感じの魅力がある。と思ってたらダコタの妹だった・・・・・倍賞姉妹のようになるなよーー・・・


主役の少年もおっとりした感じがいいし、自主製作映画の監督役のデブ少年はさらにいい。ああ、こういう性格なんだよね監督って人種は。子供のころからこういう人間なんだろーなー、と、映画監督なんてまったく知りもしないのに納得してしまうそんなキャラクター。


ストーリーは米空軍の輸送列車が線路内に侵入したトラックによって脱線、大爆発を伴う事故を起こしたことから田舎町に不思議な事件が多発する、という内容なんだけど、これひょっとして普通の事件でも十分面白くなったんじゃないのかなーとも思った。


普通、というのはたとえば『スタンド・バイ・ミー』のようなのでもいいし、もうちょと突飛なところで『グーニーズ』のようなものでもいい。実はこの映画見ている最中に『グーニーズ』を思い出していたんだけどひょっとしたら子役のレベルはこの映画のほうが上かもしれない。映画のテイストというのもあるだろうけど。『スタンド・バイ・ミー』は年齢的に少し上だったような気がする。ゲロ吐いたシーンでは連想したけど(たしかそういうエピソードがあったはず)。


グーニーズ』のDVDには大人になった子役たちのコメンタリービデオが付いているんだけどあの子役たちの中で一番出世(やり手の弁護士になったらしい)したのが映画の中でいじめられていたデブ少年だった。この映画でも監督役をやったデブ少年が出世しないかとちょっと期待している。


それはそれとして、自主製作の8ミリとったことがある人たちがこの映画見たらずっと楽しいのかもしれないと少し思った。エンドクレジットに入ってから映画内映画として少年たちがとっていたゾンビ映画が流れるんだけど、結構面白かった。エンドクレジットに切り替わったとたん席を立って出ようとしていた痴れ者どもが出口付近で脚を止め、それが終わるまでじっと立っていた(ざまぁあwww終わりきるまえに席たって人の視界遮って出てく馬鹿は死んでしまえー!!)。


ロメロ・ケミカルという名前で笑った。


そうね、空軍関係の事件もストレートにゾンビ的なものにして、少年たちの映画とリンクさせてもよかったかもしれない。


列車事故、軍、秘密兵器、と来て荒木飛呂彦の『バオー来訪者』を連想した。ぜひハリウッドで映画化してもらいたい。たぶん面白い。少なくとも日本で作った糞アニメーション映画よりずっといいに決まっている。