X-MEN: ファースト・ジェネレーション 【X-Men: First Class】

若き日のプロフェッサーX=チャールズ・エグゼビア(ジェームズ・マカヴォイ)とマグニートー=エリック・レーンシャー(ミヒャエル・ファスベンダー)が出会ったころのお話。


それぞれの少年期について少しずつ触れた後(マグニートについては長め)はトントン拍子に話が進むので見ていて楽しいんだけど、終盤キューバ危機のあたりになるといちいち時間を喰ってしまうようになってトロくてイライラするように。


どうも溜めを作っておいてどどーん!という展開がへたくそみたい。そういうシーンになると途端にテンポが悪くなる。緩急の使い分けがダメってことだろうか。いっそのこと最初から最後まで一本調子でいったほうがいいかも。


ただまあシリーズ物としてみれば、この映画はこれまでのX-MENの最初期にあたる(ウルヴァリンはちょっと別。ありゃ不死者、狼男なので一般のミュータントとは違うんじゃなかろうか)ので、あーこのシーンがあれの起源だったのねーとか、そういう面白さはある。というかそれしかないかも。


ロシア人将校の役を演じていたのが『スナッチ』に出てきた撃っても撃っても死なない武器商人のあのヒゲ親父だった。そのせいか、このおっさんが映っているとどうしても笑えてしまってしょうがなかった。演技そのものもコミカルなシーンがあったし、これはこれでいいんだろう。ただX-MENの一人に強力な音波を発する男がいて、その性質を利用して空を飛ぶことができるんだけど、こいつが飛んでいるシーンはどう見たってギャグ。ただギャグとして撮っているわけではないのに、笑えてしまうというのはちょっと失敗だろう。


悪役は、ナチの将校シュミットだった男で、ケビン・ベーコンが演じている。割と良かったんだけどラスボスっぽさが弱い。細いからだろうか。それともこの映画の本編が始まる直前に『猿の惑星』の予告をやっていたのに影響されたせいでやたら猿っぽい顔に見えたためかもしれない。すんごいシリアスなところですんごい猿顔に見えるのだ。特にチャールズのテレパスを防ぐためのヘルメットをかぶったところ。


そうそう、このヘルメットは後にマグニートが被るあのヘルメットなんだけど、最後に出てきたマグニートみて笑った。デザイン凝ってるんだもんwwwヘルメット微妙に見た目変わってるしwwwマントとかうひゃひゃひゃひゃ


ま、漫画だ。


シュミット改めショウ(ケビン・ベーコン)の右腕で、テレパスの女をジャニュアリー・ジョーンズが演じているんだけど、最近よく見るんだな彼女。でもやっぱり一番綺麗だったのは『ラブ・アクチュアリー』での端役。あのころが一番綺麗だ。なんでもうちっと早くいろんな映画で使わなかったのかわからない。演技力が高いわけでもないし、見た目で使うには旬を過ぎてしまっていると思うんだけど。もったいないなー。


そうそう。ローズ・バーンは服を着たままのほうがいいってことがわかった。