大いなる勇者 【Jeremiah Johnson:1972】

見た。


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いやー、若いころのロバート・レッドフォードはほんとブラッド・ピットにそっくりだな。


山の男になりたくて険しいロッキー山脈に一人、入って行ったジェレマイア・ジョンソン(ロバート・レッドフォード)のお話。


兵士だった過去や人間社会が嫌になった、という背景らしいものはわかるけれど匂わせる程度。序盤は延々山の中での暮らし、それも入りたての素人の生活を見せ、そのあとにグリズリーばかりを狩ってる変人の爺さんに会って山男としての修行が始まる。ビーバー香とかいう小道具存在を知ることができて面白かった。でもビーバーは殺さないで欲しいな。彼らの作るダムは見事だし。そうそう、この爺さんのキャラがとてもいい。


中盤から一家のほとんどを惨殺された少年をあずかったり、習慣の違いから酋長の娘を嫁にもらったりして3人なんとなく家族のようになって暮らす様子が描かれる。で、この幸せな生活がああいうことになるんだけども、そこがピークだと思ったらまったく違った。そこからが長い。


復讐のためにインディアン5,6人を殺したせいで次々と刺客に襲われるようになって、それらをことごとく撃退していくシーンがつづく。なんというか、意外。ちょっとバランスが悪い感じもする。


ひげぼうぼうのロバート・レッドフォードが一人山のなかを刺客に追われながら彷徨(咆哮もしてたな)する様子はブラッド・ピットが演じていたせいか『レジェンド・オブ・フォール』を思い出させる。でもこっちのほうが好きだな。


ほかにも『イントゥ・ザ・ワイルド』にも似ている。事件は起こるけれどこっちの映画のほうがどこか明るいので見ていて楽しい。あれは暗くて息苦しくて息苦しくてそのまま窒息死、みたいな映画だったしね。


爺さんとは別にでてくるハゲの親父がいったセリフがかっこええ。“Keep your nose in the wind,your eyes along the skyline.”