雨の町 【Ame no machi:2006】
見た。
- 出版社/メーカー: ジェネオン エンタテインメント
- 発売日: 2006/08/25
- メディア: DVD
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オカルト雑誌の編集者である主人公が頭悪すぎる。おまえそこでそういう反応はないだろ、という言動ばかりがつづく。ほかにも小さなこどもがぺたぺたはだしで走ってるだけなのに大のおとなであるこいつが追いつけないとかね、ありえないだろ。ちゃんと走れ。大事なところでぼけーっと他所を見ていて対象を見失うとか、瀕死の人間を、しかも自分を助けてくれた人をほっぽって逃げ出すとか、こいつには脳みそが入っていない。
というくらい主役を馬鹿にしておかないとなんともお話が進められないというそもそもの設定が馬鹿すぎるところが問題なんだろう。30数年前ってこないだだぞ、お前。TVだって普及してるぞ、こら。そんな時代に小学生30名が山のなかで消えたまま帰ってこなかったような事件で捜索も終了とか考えられんだろ。親も親だ。消えたこどもが戻ってきたとか重大なできごと、なんで村の外の人間に知られないまま村の中だけで話が閉じてるんだよ。馬鹿か。
怪奇現象とはいえ人が死んでれば警察呼ぶだろ。馬鹿か。
だいたい廃校・廃村寸前の山中で3人5人消えたのならともかく(それでもおおごとだ)、30人ってのが多過ぎるだろ。しかも時代が時代だ。少なくとも今から30数年前の事件を掘り起こしにいくのではなくて事件当時の、リアルタイムのお話にしたほうがいい。それにしても無理がありすぎる。江戸時代だってこんな頭のわるい反応・対応はしないぞ?きっと。
要するに脚本が馬鹿すぎるところに問題のすべてがあるのだ。役者はいいのよ結構。光石研出てるし!真木よう子が出てるし!成海璃子が出てるし!内田春菊もアバズレ役で出てるし!
なんともったいない。
これ一応ホラー映画なんだろうけど、例のごとくまーったく、ほんとまーったく怖くない。笑えるところさえない。
なにがホラーってこんな脚本が通ったってところが恐ろしい。一人で書いて誰にも見せないまま映画化したわけではないだろ?これ何人もの大人が読んでだれもなにも言わなかったの?全員そろってすさまじい馬鹿ぞろいだったと?そっちのほうがホラーだ。
でも実際はそんなはずはないわけで。というと考えられるのはひとつ。観客を馬鹿にしているということ。これくらいでいいでしょ?くらいに考えていたということ。
なめんなよ糞が!
でも成海璃子って昔っから綺麗だったのね。びっくりした。あんなのに「お兄ちゃん好き」とか言われてくっつかれたら殴ったりしない。食われてもいいです。むしろ食われたい。そういう最期なら後悔はない。
そうね、これ主役の男と真木よう子と「お兄ちゃん好き」といってくっついて回る妹・成海璃子のラブコメにすればよかったんじゃないの?ふつーに。
化け物になったときの子供の眼。あれこそ私がこのまえ悪夢で見たときの眼(牙はない)で、これにはちょっと驚いた。私はこの映画の予告も見たことないし、ここまで一致しているのはちょっと気持ち悪い。成海璃子の山姥バージョンは情けないの一言。あれなら普通に特殊メイクでやったほうがましだと思うんだけど。
ということでどうしようもない映画だけど成海璃子、かわええ。ええ。