ヴィンランド・サガ10巻
読んだ。
- 作者: 幸村誠
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2011/04/22
- メディア: コミック
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大人になったねートルフィン。顔が縦に伸びた。っていうのはまあ9巻でわかってたことだけども。
1巻から8巻にかけてがーっと、殺された父の復讐に燃えつつ成長する少年を描いて、9巻ですこんと足場を外されて虚脱。10巻ではそれをまっさかさまにひっくり返して、父ちゃんの言葉の意味を理解するのに一冊まるまる掛けていて。
父ちゃんが殺されていない平和な夢の世界がまた出てきた。これが続くようであればちょっとうぜーって感じになるけれどこれくらいならよいかも。というかこれ、エンディングあたりにもう一度出てきそう。
早く次が読みたいんだけどなー。とりあえず『ベルセルク』とこいつが続いている間はなんとか生きていこ。
以下は連想したことのメモ。
- 『バルタザールの遍歴』1991年
- 『戦争の法』1992年
- 『鏡の影』1993年
- 『1809』1997年
- 『天使』2002年
- 『雲雀』2004年
- 『ミノタウロス』2007年
- 『醜聞の作法』2010年
ということで今年でデビュー20年目ということでした(ついったで誰かが呟かれていた…)。おめっでとうございます。20年といえば赤ちゃんが以下略。
長編8本のうち5本(『天使』と『雲雀』は一つとしてもいいかも)は父と息子の関係が結構重要なポイントで、あとの3本は父親の話がないか、存在そのものが書かれていないといっていいくらい薄い。ん。主人公はすべて男性。女性主役のはなし。
なんだろうな、これ。自身は女性だし、男兄弟もいらっしゃらないようだし、でも書かれている以上なにかこう、書きたいとか書きやすいとかよく知ってるとか好きとかなにか理由がありそうだけども。
というようなことを言ってると「おまえは私の話を聞いていなかったのか?」ということになりそうなのでやめとこ。でも「喧嘩は先にキレたもの勝ち」というお父様の存在の影響が、ということはさらには自身を娘ではなく息子としてゴニョゴニョ。あ、言っちゃった…