フロム・ヘル 【From Hell:2001】
見た。
- 出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
- 発売日: 2006/12/01
- メディア: DVD
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アラン・ムーアの漫画を映画化したということだったけれど、当然というかなんというか全く別物。まったく、というのは言い過ぎか。でもだいぶ変わっている。特にジャックに対する理解というか設定が違う。
じゃあダメかというとぜんぜんそういうことはなく、これはこれで面白い映画にはなっている。し、画が綺麗。
ロンドンの街が暗く、事件の現場となっている町は常に地面が濡れていて黒くて空気までも汚れているかのよう。というか赤毛のメアリー・ケリー(ヘザー・グラハム)がセリフでロンドンへやってきたころと比べて空気が汚れていると言ってる。切り裂きジャックは1888年の事件。
ガイ・リッチーの『シャーロック・ホームズ』は1891年の設定だから同じ頃のロンドンなので、よく似ているのは当然なのかもしれない。イギリス人にはあの時代のロンドンになにか思い入れがあるのかも。
アクションも少ないけれど結構良かった。馬車が横転事故を起こすシーンはなかなか見もの。
阿片窟のジョニー・デップは『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ』のデニーロを思い出させたので、ジョニー・デップがニカッと笑うかと思ったけれど笑わなかった…
ジャックになっているときだけ目が黒目がちになるあたりは結構ぞくっときたし、内臓を捌くあたりの描写も真面目に撮っていてよかった。