脳内ニューヨーク 【Synecdoche, New York:2008】

み、見た。


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フィリップ・シーモア・ホフマンが演じるケイデンという舞台演出家がマッカーサー賞を受賞し、その賞金で壮大な舞台を作り上げる話。


都心にありながら半ば廃墟になっていた巨大なドームのなかにまんま実在の街を作り上げ、そのなかに役者が演じるケイデン自身やその周りにいる人たちを放り込み、舞台を作っていく。その舞台を作っているという事実さえも舞台にしてしまう。ということも舞台にして。ということで一時ケイデン本人とケイデンを演じる役者とそのケイデンが作っている舞台に登場するケイデンを演じる二人目の役者が登場したりしてた(たしか)。


というのは面白いんだけどもとりあえずどうでもいいというか、そのほかの部分もたいそう奇妙な話になっていて4歳で画家の母親がドイツで開いた個展に付いて行ったきりケイデンのもとに戻ることがなかった娘がいるんだけど、彼女が自宅のベッドの枕の下に隠していた初めて書いた日記帳が、どんどん更新されていって、それを読むことでドイツにいる娘の様子を知るとか、あたまおかしい。


あと劇場のチケット売り場で働いていた36歳の独身女性が一軒家を買うんだけど、この家は燃えている。火事で。それが何十年か経った後でも燃え続けている。


はっきりいってまったくわからなかった。しかし同じように全く分からなかった『気狂いピエロ』よりはずっと良かった。なぜかはわからない。ん。


降参。