アンストッパブル 【Unstoppable:2010】

見てきた。


短めで話も単純。主役の二人の背景、まあ家族についてさらっと見せたあとはひたすら暴走列車を止めようと奮闘する様子を映すだけ。


結論としてはですね、

デブは使えん!



ちゅうことです、はい。すべてはあのデブがいけない。あれがこの映画始まる前に流れた予告に出ていたジャック・ブラックが演じていたならもっと面白い話になったのかもしれない(『ガリヴァー旅行記』の予告。あれは楽しそうだった。子供のときに見たなら最高の映画になるかもしれないなぁ。なにせ主役がジャック・ブラックなので食べるところとか排泄のあたりも見せてくれるんじゃなかろうかと期待している)。


ま、あっさりした一直線でアンストッパブルな映画で、見てて面白いんだけど振り返ってみるとあっさりしすぎていてもう一回見てみようとは思わないという代物(でも悪くない、というのが不思議)。


突っ込みどころをあげるとすれば、鉄道会社の社員であるアフガン帰還兵の元海兵隊の若者をヘリで下ろしてみたり、暴走列車の前に機関車を走らせてブレーキをかけてみたり、脱線器を取り付けてみたりいろいろするんだけども。時速100kmから120kmで走っている暴走列車の前に支線から機関車をすべりこませて(神業でしょ、これ)ブレーキかけるんなら、その機関車に元海兵隊員を乗せて暴走機関車に乗り移らせればすぐに終わった話だよね。と。スチュアートだっけ、あのおっちゃんかわいそうだった。


あと脱線器だって、重量級機関車だったら使えないことくらい知ってるだろ。まさか800mもの長くて重い貨車を引っ張っているから駄目ってことはないだろうから、先頭の機関車だけの問題でしょ。おかしいだろ、知らないって。


とかまあいろいろあるけれど、列車を重そうに見せたり、すごく速く走ってそうに見せたり、そういうところはうまくやってたと思う。あと片輪走行はよかった。


でもそんなによい映画だとは思えない。爆弾処理でドキドキさせてるのと変わらん。工夫がたりない。もっと鉄道に関する専門的な知識なりなんなりを見せてほしかった。正直もう映画撮る気力ないんちゃん?トニー。


あと、前半部分で多かった点なんだけど、顔を一瞬写したあとすぐにズームかける、あれやめてほしい。あほかと。必要ない。やりすぎ。撮影監督が馬鹿なの?それとも監督が自分で撮ってるの?どっちでもいいけどやめれ。


忘れていたけど、金髪ポニーテールのおっさん。携帯電話の着メロ、あれワルキューレ?あと最後の記者会見でスーツ着ていたけどどっからもってきたんだよ。あのキャラけっこう好きだけどさ。