麗しのサブリナ 【Sabrina:1954】
これ見た。たぶんTVでも見たことがないはず。
- 出版社/メーカー: パラマウント ジャパン
- 発売日: 2006/04/21
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これは良くできてる。テンポ・リズムがとってもいい。いろんなシーンではっとした。かっこいいんだわ、つなぎ方というか場面転換の辺りが。ギャグも他愛ないんだけど笑ってしまった。
ハンフリー・ボガートにウィリアム・ホールデン、そしてオードリー・ヘプバーンみんないい。よれよれボギーいいよ。最初は、初々しくて元気いっぱいのヘプバーン=サブリナが惚れるにはボギー=ライナスは頭でかすぎだろ、とか思っていたけど、なかなか。後半には納得していた。
ウィリアム・ホールデンのナンパな弟も、どうしようもない馬鹿だと思っていたけど、最後はなかなかかっこよく締めたし、お尻のアレはよかった。
で、この兄弟の父親も最後はちゃんとオチになっていた。冒頭の家族写真といい良い一家だった。
家族といえばサブリナの父ちゃんフェアチャイルドがすっごく良かった。キャラクターとしてもいいし演技もいい。同じようにお屋敷に住み込みで働く使用人の連中も彼ら親子の家族のような雰囲気がとてもいい。はっきりいって悪人でてこない。最後には出番のそれほどなかった秘書のおばちゃんもいい人に見えてきたり。
しかし。やっぱり一番はオードリー・ヘプバーンだわ。最初、庭木の陰から華やかなパーティーをのぞくサブリナを見て、かわいいやん、なんでこれに気がつかんデイヴィッド?と思っていたけれど、パリから帰ってきたサブリナは一段というか見違えるようにきれいになっていた。もともとかわいいのにそれを引き離すほどいい女になって再登場するなんてちょっとやそっとでできることじゃないわ。あの当時のヘプバーンだからできたんだろうと思う。
面白かったのは、この映画のなかでライナスとサブリナが映画に行くんだけどこれが同じビリー・ワイルダーの『七年目の浮気』だったりする。しかもこの『麗しのサブリナ』が1954年の映画で『七年目の浮気』は翌年1955年の映画だから、まだ製作中かあるいは公開前だったはずなので、この台詞は次回作の宣伝になっている。
どうでもいいけど、ウィリアム・ホールデンの横顔がジェイソン・ベイトマンに似ていた。