クレヨンしんちゃん 暗黒タマタマ大追跡 【Crayon Shin-chan: Pursuit of the Balls of Darkness:1997】

これを見た。





シリーズ第5作。クレヨンしんちゃんの映画はこれが初めて。


邪悪な力を持つジャークを封じ込めたはにわ。その封印をとくためにはにわの股間にはめ込む二つの玉(思い出した。この玉のようなものをマクガフィンというのね)をめぐるオカマ3兄弟と銀座のホステスの戦い。しんのすけがたまたま拾ったその玉をひまわりが飲み込んだために巻き込まれた野原一家。


むう。成田空港のシーンから始まるんだけども、意外と古い感じ。どこってよくわからないけど。女性の服装や髪型がそう思わせるのかもしれない。


ホステスの集団に指示を出すママが中村玉緒。ちゃんと本人に許可はとったんだろうか、というくらいそっくりなキャラ。しかし元ネタがわからなくてもこれはこれでいい感じ。


元ネタといえば、オカマ3兄弟のふるさとで代々玉を守ってきた一族がいるんだけど、武芸に長けた7人の爺さんが出てくる。これは名前からして『七人の侍』で、爺の割には、じゃなかった、クレヨンしんちゃんというアニメーションとは思えぬちゃんとした殺陣を見せてくれる。わけのわからん勢いだけのカットはなさそう。ただ惜しいのは、彼らがすっきり活躍する場面がなかったこと。いきなりラスボスとの対決であっさり負けてしまったのはもったいなかった。七人全員とはいわなくても1人2人ほど助っ人として東京へやってきて、その見た目からはまったく創造できない超人的な強さを披露してほしかった。そうしておけばラスボスの人間離れした強さもいっそう際立ったと思うんだけど。



銃を撃ちたいばっかりの千葉県警の婦警はよねという本名がきらいでグロリアと呼んでもらいたがっていた。これはやっぱりジーナ・ローランズの『グロリア』からきてるんだろうな。