レッド・アフガン 【The Beast:1988】

見た。


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こんな夏の真っ盛りに見るべきではなかった。暑いじゃないか。喉が渇く渇く渇く渇く。どんなに飲んでもなにを飲んでも渇きが癒えない。酷い映画だ。


主要な大道具(だろうな)は戦車一台のみ。ま、ほかにもちらほら登場はするけれどたいしたことはない。ほぼこの戦車一台が殆ど砂漠といっていい荒地を行ったり来たりして、それをアフガニスタンのムジャヒディンが追いかけるというだけの話。


このムジャヒディンたちの姿が酷い。もういつ倒れるかっていうくらいの細い身体にボロをまとい、サンダル履きで灼熱の太陽光を浴びながら砂ぼこりをたてながら走る走る走る走る。武器もおんぼろで、唯一効果がありそうなのは壊れかけのRPG一本だけ。


お金掛かってないよな、と思うんだけど喉が渇く。あらは見えるけれど戦車一台でこれだけ引っ張ってそれなりに見せるだけの緊張感。なかなか面白い映画でした。アフガニスタンだしひょっとしてあのトラウマ映画『フランドル』みたいなことにならないだろうかと心配したけれどそんなことはなかった。スティーヴン・ボールドウィンがやけに若いなと思ったら1988年の映画だった。古っ。


ひとりアフガン人なのにソ連側にいたおじさんはいつもカルザイやるならこの人だろうなと思っていたおじさんで、調べてみたらエリック・アヴァリという役者でした。インド人だったけど。