トイ・ストーリー3 【Toy Story 3:2010】
見てきた。
おもちゃたちキャラクターは当然だけど、小道具背景何もかもが凄く精密に作られていて、3Dに慣れてきていたはずなのにずいぶんびっくりした。人間のキャラクターも動きに関してはもう言うことないくらい自然で、本当に生きた役者要らずの時代が来るかもしれないと思う程。
実写と違って画面を埋めているものすべてが人の手になるものであって、そのすべてについて徹底した作り込みがなされていて、職人気質というかギークというか凝り具合が素晴らしい。
ビッグベビーというキャラクターが凄く気にいった。かわいくてかわいそうでちょっとホラーでなんとも言えない魅力。捨てる前に一度でいいから目を治してやってほしい。
悪役がクマ公ってのもよかった。悪役といってもちょう現実的に問題を処理しようと(すこし自分に都合よく)しているだけってところが面白い。こういうところ、子供だましではない設定で、なかなか渋い。
映像でいちばん凄かったのはやっぱりごみ処理場のシーン。細かく裁断されたチップ状のゴミ一つ一つにいたるまでちゃんと作られていた。トラックやクレーン、地面、壁なんかの汚れも凄い。クレーンで鷲掴みにしたところなんて実写に見えた。ほんと。
そして地獄の業火のような焼却炉の炎。あのオチはもうちょっといい方法がなかったのかなと思うけれど、とにかくあの一連のシーンは凄かった。
しかしこれで本当に『トイ・ストーリー』は終りなのね。
これを見た子供はきっと家に帰って自分のおもちゃを大事にすると思った。3日くらいは。