買おうと思っているうちに本屋から消えていたが分厚い4分冊で再版されたので買った。


虹色のトロツキー愛蔵版1

虹色のトロツキー愛蔵版1

虹色のトロツキー愛蔵版2

虹色のトロツキー愛蔵版2

虹色のトロツキー愛蔵版3

虹色のトロツキー愛蔵版3

虹色のトロツキー愛蔵版4

虹色のトロツキー愛蔵版4




なんの予備知識も持たずに読んだ。なんとノモンハンを扱っていた。山之口洋の『
瑠璃の翼』では戦闘機が中心だったが、こちらは地上戦。満州国軍のうち蒙古系で編成された興安軍。


石原完爾、植芝盛平出口王仁三郎(!)、辻政信、尾崎秀実。建国大学。五族協和


面白かった。ちょうど昨夜NHK皇民化政策下の朝鮮で育った子供の話が出ていたが、こちらは五族協和の名のもとで育った満州の子供が描かれていて、その後の満州国を考えるとこちらもなんとも言い難い想いが湧いてくる。


これを読んで村上もとかのこれを思い出した。
龍(RON) (1) (ビッグコミックス)

龍(RON) (1) (ビッグコミックス)




連載を読んでいて、最後まで読んだがよかったのは前半だけ、中盤以降は主人公の龍がもはや人間には見えない扱いになっていて読むのがつらかった。第41回小学館漫画賞受賞しているが、どこを評価した結果なのかハッキリ言って分からない。あれは長いだけではなかろうか。似たような時代を扱っているが『虹色のトロツキー』の圧勝。