アクロス・ザ・ユニバース 【Across The Universe:2007】

やっと見た。





ちっとばかし脳ミソが疲れた。実感がある。


どういうことかと申しますとですね、『サテリコン』とか『気狂いピエロ』みたいな理解不能な映像を見たときの疲れですね。この映画はどっちかというと『サテリコン』のほうが近いか。


途中、サイケなおっさん一行のバス(このシーンも頭疲れるけど目も疲れる)にのってった先の草原でへんてこなサーカスのような見世物小屋というか天幕に入るシーンがあるんだけどここがすげえ気持悪い。頭疲れた。司会役のピエロの親玉みたいなオッサンの顔がこれすごい。すごい。ほんとすごい。でかいし。


ああいうちょっとキチガイじみた映像を挟むってのはかなり勇気があると言うか度胸があると言うか自信があるというかとにかくすごいですね、と思う。私の中にはまったくないセンスなので特にそう思うのかもしれないが。だって普通の映像で撮った方が絶対的に安全だもん。ああいうパッと見で理解不能なシーンを挟む効果ってのがいまだはっきりと掴めない。意味不明=恐怖なのはわかるけどそれ以上のことが。『ジャーヘッド』の砂漠で出会う馬なんかもよくわからん。


あとサイケなオッサンが登場したときにボノみたいな声で歌を歌いだし、見た目も似てるなぁロビン・ウィリアムズかなーとか思ってたらよーく見たらボノ本人で腰が砕けた。


60年代から70年代の公民権運動やベトナム戦争あたりのアメリカの様子はなんとなく見た記憶があるけど同時期のリバプールとかはあんま覚えがない。ま、あんま映ってないけどあの家並みはちょっときつい。でもまあ映画で見る北アイルランドと似てるか。


結論。


エヴァン・レイチェルウッドは美しい


いやぁ、ほんとキレイ。その昔アメリカで何の気なしに付けたTVで『ひみつの番人』という映画をやっててつい見入ったんだけど、この映画の主役がエヴァンだった。もうこの時すでに文句のつけようがない美少女だったわけですが、ここまで順調に成長されるとは思わなかった。王道というかど真ん中の美女。グレース・ケリー級と認定した。まったく。