雨は眠る直前、夜中の1時ごろから絶え間なく降り続いた。夕方止み、傾いた太陽から夕日が射し込んだ。

生後5か月弱の甥がしんだ。兄妹のような従妹の子供だから正確には「甥のようなもの」だけど。

「産まれました」という連絡をもらったけれど僕は「おめでとう」の一言も返さずスルーした。あらゆる縁を切ろうとしている最中だったから。それは今も絶賛進行中ですが。

だから僕はその子に会ったこともない。だっこしたこともないし声も知らないし匂いも知らない。

それでも「定期健診では問題なく元気だった」というメールが送られてきたし、添付の写メを見てずいぶん人間らしい顔になってきたなと思ってたんだけど。

なんかよくわからない。お腹に何かがどーんと来た。地味に効いてる。よくわからない。