プリンセスと魔法のキス 【The Princess and the Frog:2009】

いい、というので見てきた。


うん。楽しかった。舞台がニューオリンズということもあるし、音楽もよかったし。


いつか自分のレストランを持ちたいという夢のために仕事を掛け持ちしている主人公ティアナ。いくら若いと言ってもがんばり過ぎだろう。過労死するよとか思っていたらちょっと大きな仕事が入り、それまでためたお金と合わせてようやくレストラン用の不動産に手が届くということになってほっとした。んだけど、そこから蛙とキスしてごにょごにょ、お話が転がり始めたわけです。


ちょっと大きな仕事、というのはマルドニア国の王子様を迎えたパーティーベニエというお菓子(これですね。うまそう。というかニューオリンズ発祥のお菓子なのね)を500個作るという仕事。このベニエおいしそうだし、ティアナは料理が上手いということになってるんだけど、歌手やったほうがいいよ、というくらい歌が上手いの(ミュージカルだから当たり前か。吹き替え版はどうなってるんだろう)。ティアナが夢見るレストランのシーンでは料理長というより歌手だしね。


お話はそれほどややこしくない。歌と音楽とアニメーションがメイン。で、アニメーションの部分なんだけど、どうも動きが昔のアニメっぽいのね。トムとジェリーとか。ディズニーのアイコンなのか、映画の始まりと終わりに出てきたミッキーマウスのアニメのような、あんな動き。


ここんところフルCGアニメばかりだったので余計新鮮に感じたのかもしれないけど、あれはあれでいいものだなと思いました。はい。


で、実はガイ・リッチーの『シャーロック・ホームズ』をもう一回見てきたんだけど、展開を知ったうえで見るとそれはそれで面白かった。矛盾ないのね。


ただ一点、ブラックウッド卿がなんでホームズを巻き込んだのかがわからなかった。ってことに気が付いた。その意図を無理に汲んでみると、ホームズのような頭脳明晰な人物に魔術を認めさせることだったのかとも思うけど、無理過ぎでしょう。どっかでなんか言ってたかな?


しかし画面じゅうを百数十年前のロンドンで埋め尽くすってのはやっぱり凄いことなんだと思いました。というのも昨日みたNHKの『大仏開眼』がかなり苦しいカメラワークをしていることに気が付いたからです。すんごい狭いところを表から裏からいろんな角度を使って、別々のいくつもの場所に見せているんだもの。ありゃ苦しいわ。そこそのまま歩いて行くと近鉄線が映っちゃうよ!とか、どきどきしながら観てました。