博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか 【Dr. Strangelove or: How I Learned to Stop Worrying and Love the Bomb:1963】

これを見た(タイトル長いなー)。





むう。Dr.Strangeloveなら異常な愛博士、奇妙な愛博士だろ。異常な邦題と言わざるを得ん。とはいえ原題からしておかしいと言えばおかしい。


Strangelove博士は最後にちょろっと出てくるだけじゃないか。主役と言える登場人物はおらず、大統領からきちがい軍司令官にマッチョな将軍、イギリス空軍将校その他といったいろんな人物がどわーっと出てきてドタバタを繰り広げている。なんでこんなタイトルになったんだろう。


中西部の田舎者っぽいB52の機長がロデオのように水爆にまたがりつつ今は亡きソ連ICBM基地に落ちていく姿はよかった。あとどうしても大統領というべきところで総統と言ってしまい、またついついナチ式の敬礼をしてしまう博士も。


しかし爆撃機の飛ぶ姿が間抜けすぎ。コメディだからああなったのか、それとも特撮技術のレベルが低くてああなったのか、少し気になる。


ピーター・セラーズが一人三役していたのに気付かなかった。これは凄い。


異常。ちがった、以上。


あ、忘れてた。体液がどうだのフッ素がどうだの言って核攻撃を始めたリッパー准将を見てて思ったことをひとつ。よく町山さんが言ってる福音派のような連中が軍のエライ人になってたらやだなというかやばそうだなと思った。あり得るしな、実際。進化論認めないやつは軍に入れないとかやらんとと思ったけど、つい最近まで銃だったかに聖書からの引用が刻印されてたくらいだから無理なんだろうな。